7月の台風により、9月に延期となった「ひわさうみがめトライアスロン」に追加募集で参加することとなった。
このレースは第1回から連続出場中であったが、今年は同じく連続出場中の「長崎西海トライアスロンイン大島」と日程が重なったために出場を断念していた。
しかし7月の台風で長崎のレースは中止となり、この「ひわさうみがめ」が9月に順延となった。
順延に伴い追加募集が決定、思いがけないことから連続出場が途切れずにすんだのである。
7月のレース中止で少々脱力気味だったが、思わぬチャンスということで早々に練習を再開。
しかしよりによって生まれて初めて夏風邪を引いてしまった。
喉も鼻もなかなかすっきりせず、夜になると微熱が続く。
本格的に練習を再開するまでに二週間を要した。
練習再開したらしたでこの猛暑・・・
先日の乗鞍でもいいところなく終わってしまっていた。
それでもなんとかまともには走れるようになってきていたので疲れを残さないように調整した。
そんなある日のこと・・・
なにげなくネットで天気予報を見ていたら・・・なんと突然台風が発生!!!
天気予報も当然雨。
まさかまた???
悪い思いが頭をよぎった。
が、なんとか台風はそれそうだ。
しかし太平洋側で、普段も波が高いことが多いところだったので少なからず影響はあるだろう。
中止だけは勘弁・・・そう思いつつ現地に向かった。
現地に向かう途中、激しい風雨が降り注ぐ。
基本的には晴れているが突然天候が変化した。
そして当日、やはり波が高いのでスイムは川を遡って折り返すコースに変更となった。
やはり波がないので泳ぎやすい。
それはみんな同じで集団が最後までばらけなかった。
調子はまずまずだ・・・と思っていたらもう目の前にスイムフィニッシュが見えていた。
時計を見ると25分50秒ほど。
いつもは28~29分かかっているのでかなり速い!・・・というか多分若干短いというのもあるかもしれない。
しかし余裕があるのは事実、ちょっと気分を良くしてバイクに移った。
バイクは阿波サンラインという太平洋を望む、アップダウンとカーブが連続するテクニカルなコースである。
いきなり9~10%の上りが続く。
これまで7回出場してきて、その上前日の下見も欠かしていない。
足には余裕がないかもしれないかったが、頭の中はしっかりシミュレートできていたせいか気持ちには余裕があった。
その上スイムでは今までにない上々のスタート・・・不思議と足も軽くなっていくのだった。
長崎のレースで試そうと思っていたアカマツ特製のDHバーも効果を発揮した。
激しいアップダウンの合間に時折現れる微妙な区間・・・上りのようで若干下り、下りのようで若干上り・・・そこで思いきってギアをかけてスピードを上げて行くことができた。
折り返しを過ぎて、また来た道を上って行く。
足には余裕がある。
といってもスタミナに若干不安があったので少し慎重に行く。
復路は上り基調であるが最後の上りまでは比較的緩やかだ。
ポイントは把握している。
どうやらこのままいけそうだ!・・・と思った瞬間だった・・・
ダンシングした時に乗り心地が急に変わった。
ふわふわとした感覚・・・まさか????
リアの空気が明らかに減っていた。
スローパンク程度ならあと15km・・・走ってしまおうかとも考えたが、瞬く間に空気は抜けていった。
それと同時にやる気も失せていった・・・
思えばスタートからやたらパンクしている人が多かったが、こればかりはどうしようもなかった。
とりあえず完走はしようということでチューブ交換してまた走り出した。
気持ちが入っていないので足には余裕があるものの本気を出しては走れなかった。
ランに入ってもまた同じ・・・1km5分ちょいのジョギングとなった。
今季最高の脚がこんなところで出るとは・・・しかも全くの不発・・・
でもコース攻略のための収穫はあったように思う。
今度は参加できる日程であることを願いつつ、しばらく休養して次に備えたいと思う。
坂口晃一