大同大学-高森裁判 経過ブログ

「ペンネーム使えますか?」
問い合わせただけで契約を解除された高森が、支援者とともに裁判を闘うドキュメンタリー。

メーデーに参加して

2009-05-08 23:40:34 | 裁判闘争記
 メーデーに東海圏非常勤講師組合から参加された方の奮戦記です。
 前田さんのように肝の据わった大学の常勤教員とは違う、非常勤講師の悲哀がこちらには垣間見られます。それをじっくりと味わってみてください。

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・ メーデーには8時15分に伏見駅に集合し、その後当事者が来ないので前田さんと白川公園に向かい、本部で許可を得た(パンフ、メーデーソング集をもらう)後、比較的早めにビラまきを開始しました。考えたら自分の書いたビラでした。

・ 会場外ではマルクス主義同士会機関紙『海つばめ』が配られていました。会場入り口では、日総工産関連労組(愛労連ローカルユニオン)、建交労INAXメンテナンス分会、郵政産業労組、国民救援会、名古屋北部青年ユニオン、名古屋法律事務所友の会、国鉄労組、名大職組図書職員部会、全司法労組、消費税をなくす全国の会、学習の友社などがビラないしティッシュを配布しており、こちらは道の真ん中辺りで、冤罪を晴らす会と裁判所労働者にはさまれながら、左右に別れてビラ配りをしました。幸い反対勢力の妨害はありませんでしたが、人だらけの中を迷惑そうに通勤する人が多かったのは印象的でした。幸いこの時点では知り合いに会った記憶なし。
・ 9時半にはメーデーが始まったので、ビラ配りも撤収し、そのままメーデー会場へ。前田さんは大阪に比べての数の少なさに驚きつつ、会場で渡辺靖名水労書記長と3年ぶりに会い、その中年化にまた驚いていた様子ですが、共に私に分かるわけありません。
・ 問題はその後、名城大学組合や北青ユニオンを探す途中で、愛高教の知り合いに会ったり、知りあいの先生が歩いているのを見たのはともかく、名大組合に会ったり、日福大の先生に出くわしたり……。まあ、教授会の権限についての誤解が解けたようで、良かった面はあったですが。
・ その後、北青ユニオンの幹部が見当たらず、結局10時半頃集会が終わり(本秀紀や佐々木憲昭がいたらしい)、皆が二方向か三方向に別れてデモ行進するのを横目に眺めつつ(あるいはこそこそ隠れつつ)、憲法集会のチラシをもらって、付近のコメダで一服。おごってもらった後、ステージ解体中(およびどこかのモデルの水着撮影中)の白川公園を回って、昼過ぎくらいに伏見駅で前田さんと別れました。


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メーデー参加日誌

2009-05-02 12:34:05 | 裁判闘争記
今回の件で、運動面での現場総指揮者をお願いしているのは、東海圏大学非常勤講師組合の中でも最も労働組合に通じている前田さんです。前田さんは法学者でもあり(行政法学)、法律についても大変詳しい。
どっちの面でも、初体験の高森とはドスの効きかたがぜんぜん違います。アタシ、うぶなの~(笑)。

メーデーも前田さんがいってくれました。
その報告をアップしておきます。

****以下報告書*********

 今日は労働者の祭典のメーデーでした。非常勤講師組合も、非正規を取り扱う労働組合として、高森裁判についてのビラまきをしてきました。配布した枚数は、推定で400枚でした。
 会場である白川公園の入り口から会場にかけて、びっしりとビラまき・署名集めにとりくむ人たちがならび、会場に入る人たちは手渡されるビラの数に圧倒されていた様子でした。そのなかには、中電をはじめ粘り強く運動を続けている人たちとともに、北部青年ユニオンなどの非正規問題にとりくんでいる組合も、宣伝していました。
 当組合からの参加者は2名と少なかったのですが、なかには「私も非常勤講師をやっているが、こんな二重構造のひどい世界はない」といって通っていく人もいました。

 その後会場に入り、おそらく愛知県で最大有力単組と思われる名古屋水道労組(自治労連加盟)の書記長にきっちりと話を通し、その後私大教連の隊列に福祉大の教職員組合関係者がいたので、今回の事案についてあらためて説明。教授会権限に関する論点整理が必要であるということを言われました。

 名水労の方からもいわれたのですが、署名用紙を速やかに作成し、提起してほしいということになりました。

***以上*****

高森コメント

カンパをいただかないと、私の肩にずっしりと請求書がかかっているのですが、いくら労働運動といえ今後の社会の役に立ちそうもない裁判にカンパする人はいません。それをきちんと説明し、知ってもらうことからはじめています。その意味では、内容を説明した署名用紙を回してみなさんに事態をご理解いただきたいと思っています。できるだけ早く作れるよう鋭意努力中です。でも、メール2往復半でクビを切られただけなんだけど、法学者・前田さんによると法律的にはとってもやっかいなことがあるらしく、そのやっかいさを説明するのが難しいようです。このあたり、一般常識と法律解釈ってずいぶん隔たりがあるんですね~。
ついでに、メルマガも今回の裁判について知ってもらう一環です。そちらもよろしく。

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本人意見書

2009-04-18 11:00:31 | 裁判闘争記
 私は、法律のことはよく分かりませんが、一般通念として大同大学の対応はおかしいと思います。それを私の口から言いたかったので、弁護士さんと相談をして裁判所にその時間をとってもらいました。
 その原稿を意見書として裁判所にも提出しています。調書に添付するようお願いしました。
 以下、その原稿を出しておきます。

 高森

 
 意見書

 私は、茶谷講師を通して、大同大学より「環境を科学する」という講義を担当しないかという話をいただいたときに、大同大学の方針に共感し、ぜひ講義を担当したいと思いました。なぜなら、私はボルネオ島やスラウェシ島などのアジアの熱帯雨林、沖縄やパラオなどのサンゴ礁、アフリカのサバンナなど、世界の生態系の取材を続けており、そこで起こっていることを学生のみなさんに紹介し、これから私たちが自然とともにどうやって生きていけばいいのかをともに考えるよい機会を与えられたと思ったのです。私が見てきた生態系は、どこも素晴らしい大自然でしたが、一方で人間の手によって破壊が進んでいました。この現状をどう考え、私たちはどういう行動選択をすべきなのか、科学的な実証や理論も解説しつつ、紹介することで、学生のみなさんにも環境について考えてもらえるいい機会を作れると思ったからです。大学で授業を行うことで、内容を深め、雑誌や書籍にまとめ、社会に対して問題提起を行う。そうした一連の作業の第一歩を、この授業で行うつもりでした。
 ところが、ペンネームを使えるかどうか、またその理由を問い合わせただけで、大同大学側から、こうしたお仕事のチャンスを奪われてしまいました。ペンネームの使用は他の勤務校では大学でも予備校でもすでに認められています。大同大学には大同大学の事情もあると思いましたが、それを説明してもらいたいと思いました。ペンネームにそれほど固執しているわけでもないので、正当な理由があれば本名での出講でも異存はありませんでした。ところが、理由を問い合わせただけで、「今回の話は白紙に戻させていただきます」といわれ、労働契約を一方的に解除されてしまいました。
 大学の非常勤講師のお仕事で契約書や辞令を取り交わすのは、授業が始まってからの場合が多く、それまで待っていてはきちんとした授業を行うために必要な研究や準備をする時間がなくなってしまいます。したがって、大学側からメールや口頭でお仕事の依頼をいただいた時点で、次年度において授業時間を確保するとともに、授業の準備に入ります。
 たとえば私が講義を5年間にわたって行っている大学で講義の依頼が仲介者を介してなされたときのことです。仲介者に対して私が受諾する旨伝えたあと、12月にシラバス作成の依頼があるまで何の連絡もなく、その後いつから授業が始まるかの連絡があっただけで、辞令が交付されたのは初回の授業のときでした。
 私たち非常勤講師は、ひとつひとつの授業を受け持ち、学生に伝える行為の中で、より分かりやすい表現へと磨き上げ、論を練り上げていきます。こうした経験は書籍や論文の執筆の材料にもなり、教育経験と出版物の業績へとつながります。これによってキャリアが決まっていきます。したがって、今回の不当な契約解除で私のキャリア形成にも少なからず影響があると考えられます。
 以上のような事情から、大同大学での授業を行うことを強く希望しております。このような事情をお考えいただきまして、担当することになっていた後期の授業が始まる前に司法のうえでの判断をいただきたいと思っており、8月までに結論が出るよう集中審理をお願い申し上げます。

 以上

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第1回公判の感想

2009-04-17 04:00:30 | 裁判闘争記
 4月15日、第一回公判がつつがなく終わりました。

 こちらの訴状に対して、相手方が出してきた答弁書は想定の範囲内でした。これから、争点をきちんとつめていく必要があります。
 こちらの主張に対する反論も、ペンネームを使ってはならない理由もあまり明確ではなく、手続き上「契約の成立にいたっていない」というのが主な主張でした。

 まずは優位に裁判をはじめられたんじゃないかと思います。
 警戒すべき点については出してくる時期を見ている可能性もあり気をゆるめるわけにはいきません。今後もしっかり理論的にも運動的にもつめてすきのない闘いをしていきたいと思います。
 傍聴が少なく、裁判官にプレッシャーをかけられるレベルには到底たりませんでした。

 今後の公判には是非傍聴をお願いします。

 傍聴に来ていただいた方はありがとうございました。今後ともご支援よろしくお願いします。

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