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途切れない糸---続々編:ボストンへの展開

2019-07-25 | 地球の姿と思い出
 
13歳になった孫は、今年もボストンのベントレー大学(Bentley University)のiD Tech(夏期講座)に成田から独り旅立った。2016年のヒューストン大学に始まり、不思議な縁と幸運で今回は3度目の渡米である。

2016年夏、初回のヒューストン大学では1週間コースに参加した。もちろん、筆者の娘と筆者が10歳の孫に付き添った。幸いにも初めての経験に大満足、帰国のためヒューストン空港に向かう車中で、3人はまたの参加を願った。しかし筆者は、あの時が最後の海外旅行になるとは夢にも思わなかった。・・・帰国後間もなく脳梗塞で倒れ、その後は海外旅行を諦めた。

一方、孫にとってはヒューストンの楽しい経験は一種のカルチャー・ショック、やがてアメリカの大学で学びたいという憧れに変化した。2016年のヒューストン訪問は、筆者にとっては最後の海外旅行、孫にとってはアメリカの大学への憧れのスタート・ポイントになった。

「海外旅行との決別」と「アメリカの大学への憧れ」は、終わりと始まり、これが2016年のヒューストン訪問の結果だった。あの時、過去50年以上にわたり、数々の予期せぬ出来事を招いてきた筆者の「途切れない糸」は孫のこころにシッカリと結びついたと信じている。【参考:途切れない糸---続編、2018-7-25

いま振り返れば、人生経験は短いながらも孫は二度も大きな試練を乗り超えた。それは、2013年UNIS入学(7歳)と2016年iD Tech初参加(10歳)だった。言葉も違い、知る人もいない世界の入口に立った孫は、おそらく不安を持ちながらも、その世界に進みやがてそこに居場所を見つけた。筆者の推測になるが、幸いにも二つの世界の共通点は「フレンドリー(friendly)」という名の「取り付く島」だった。・・・ただ一粒の種と言えども、そこに根付けばやがて枝葉を伸ばし花も実もなる。どんな花を咲かせるかと楽しみである。

話しを戻すが、今回の夏期講座では、第1週目にGame Design、第2週目にAutodesk社のMaya(3Dアニメーション、モデリング、シミュレーション、レタリング用ソフトウェア)に泊まり込みで参加した。

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本日のFacebookには、孫は、夏期講座で最高位のチャンピオンに選ばれたとあった。ホスト・ファミリーに「誇りに思う」と褒められたのは何よりである。筆者は、孫の英語力とコンピューター力(リョク)ともにアメリカ社会でも通用することが分かりホッとした。

本人の話しだが、13歳にもなれば教室が前回に比べて大人の雰囲気に変化したという。去年の12歳までの教室は、キッズ(kids:子供)のお遊び的なこともあった。しかし、13歳以上のティーンエイジャー(teenager:若者)のクラスでは、授業の雰囲気とクラスメイト同士の付き合い方も変化したという。キッズのクラスは必ず夕方6時に終了したが、今回は夜8時半ごろまで続くこともあったという。アメリカにおけるキッズとティーンエイジャーの違いがよく分かったそうである。この違いを感じ取った孫は、アメリカ人社会との距離を一歩縮めた。

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1966年の夏以来、「途切れない糸」は今も続いている・・・楽しみである。

次回(8/25)の関西旅行に続く。

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