お気づきでしょうか,この前のタイトルと,セメントと水の位置を変えてみました(笑)。
実は,コンクリートの用語には「水セメント比(W/C)」というのがありますが,その
逆数である「セメント水比(C/W)」というのもあるのです*1。
現在,コンクリートの配合と強度の関係は,セメント水比論で表すのが一般的です。
セメント水比論は,以下の式で表されます。
Fc = B + A * C/W
ここに,Fc:強度 C/W:セメント水比 A,B:定数
グラフで表すと,以下のようになります。
グラフを見ていただければわかると思いますが,セメント水比論というのは,コンクリートの強度とセメント水比は,一次関数的に比例するという理論なのです。
ここでまた,以前の配合表を示します。
この配合の水セメント比は,55%でした。
水セメント比(W/C)は小さい方がコンクリートの品質は良いです。
そこで,この配合のコンクリートの品質を良くするために水セメント比(W/C)を小さくします。
このとき,水とセメントの配合だけを変化させることにします。
方法は簡単です。
水を少なくするか,セメントを多くするのです。←って,あたりまえ(笑)。
ただし,良いコンクリートとしては,セメントも水もできるだけ少ない方が望ましいの
で,水だけ減らすことにします。
当然,水が減れば作業性は悪くなりますが,ここでは十分な作業性が確保できるものとします。
先の配合で,例えば水セメント比(W/C)を40%にするには,水を47㎏減らして126㎏にすればいいのです*2。
このときの水セメント比(W/C)とセメント水比(C/W)の関係は,以下のようになります。
水セメント比(W/C)が小さくなれば,その逆数であるセメント水比(C/W)は,当然のように大きくなります。
つまり,同じセメント量のコンクリートでは,品質の良い(W/Cが小さい)コンクリートの方が強度は大きい(C/Wが大きい)のです。
結論:やっぱり水セメント比(W/C)は,小さい方が良い。
*1)C/Wを「セメント水比」と呼ばずに,そのまま「シー・バイ・ダブリュー」と言う人もいます。
*2)たぶん,このままの配合では,作業性は非常に悪いと思います。
いつでも里親募集中
実は,コンクリートの用語には「水セメント比(W/C)」というのがありますが,その
逆数である「セメント水比(C/W)」というのもあるのです*1。
現在,コンクリートの配合と強度の関係は,セメント水比論で表すのが一般的です。
セメント水比論は,以下の式で表されます。
Fc = B + A * C/W
ここに,Fc:強度 C/W:セメント水比 A,B:定数
グラフで表すと,以下のようになります。
グラフを見ていただければわかると思いますが,セメント水比論というのは,コンクリートの強度とセメント水比は,一次関数的に比例するという理論なのです。
ここでまた,以前の配合表を示します。
体積(ℓ) | 重量(㎏) | |
セメント | 100 | 316 |
水 | 173 | 173 |
砂 | 332 | 880 |
砂利 | 345 | 914 |
空気 | 50 | 0 |
計 | 1000 | 2283 |
水セメント比(W/C)は小さい方がコンクリートの品質は良いです。
そこで,この配合のコンクリートの品質を良くするために水セメント比(W/C)を小さくします。
このとき,水とセメントの配合だけを変化させることにします。
方法は簡単です。
水を少なくするか,セメントを多くするのです。←って,あたりまえ(笑)。
ただし,良いコンクリートとしては,セメントも水もできるだけ少ない方が望ましいの
で,水だけ減らすことにします。
当然,水が減れば作業性は悪くなりますが,ここでは十分な作業性が確保できるものとします。
先の配合で,例えば水セメント比(W/C)を40%にするには,水を47㎏減らして126㎏にすればいいのです*2。
このときの水セメント比(W/C)とセメント水比(C/W)の関係は,以下のようになります。
水セメント比 (W/C) | セメント水比 (C/W) |
55% | 1.8 |
40% | 2.5 |
水セメント比(W/C)が小さくなれば,その逆数であるセメント水比(C/W)は,当然のように大きくなります。
つまり,同じセメント量のコンクリートでは,品質の良い(W/Cが小さい)コンクリートの方が強度は大きい(C/Wが大きい)のです。
結論:やっぱり水セメント比(W/C)は,小さい方が良い。
*1)C/Wを「セメント水比」と呼ばずに,そのまま「シー・バイ・ダブリュー」と言う人もいます。
*2)たぶん,このままの配合では,作業性は非常に悪いと思います。
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