イスラエル旅行記

旅行記が完成したので、あとは普通に。、

67. ハイバル動物園

2006年09月27日 | Weblog
【写真:アダックスやぎ】

 道路の両端に、ちらほらと草や低木が見えてきました。キブツ・ヨトバタの休憩所があって、ここからエーラットまでは35キロの距離だそうです。私たちは野生動物園に向って進路を変え、道なき道を埃を巻き上げながら進みます。

「ええと、イスラエルではね、聖書時代のように、あらゆる動物を復活させようと努力しています。ここでは、かもしか、野ロバ、オリックス、その他聖書に出てくる珍しい動物を見ることができますが・・・・あ、みなさん、バスが揺れますから気をつけてくださいね・・・・・ところどころに、傘を逆さにしたような、逆三角形の低い木がありますが、あれはアカシアの木です。低いですけどね、こんな荒野で生きているわけですから、水を求めて30mも根が伸びているそうです」
「へえ~、30mも・・・」
 スピードを落とさず走るバス。ガタゴト、デンデン。揺れる窓からカメラを向けるみなさんも必死です。木も草も埃をかぶって、本来の緑色ではありません。

「イスラエルではね、さそりが結構いるので要注意なんです。特にテントを張ったり、寝袋を持って旅をする時はね、気をつけなければいけません。夜行性なので、昼は石の下にひそんでいることが多いですから、石を持ち上げたり、石の上に腰かけたりする時は気をつけてくださいね。必ず靴をはいた足で、ちょっと転がして、さそりのいないことを確かめてからにしてください」

 バスを降りて建物の中に入ります。ハイエナ、トカゲ、野生の猫、岩だぬき、さそりなど、本当に多くの動物を飼育していました。小室さんと私は、いちいち声をかけながら、ゆっくり見てまわります。
 それにしても、日本は何と美しい国なんでしょう。自然破壊だの、環境破壊だのと言われながら、まだまだ地球のオアシスです。この美を守らねば・・・。舞い飛ぶ埃の中で、そんなことも考えている私でした。
 動物園を出て再び荒野を走ります。やがて、この荒地も緑に変わり、花咲き、鳥が歌い、人も動物も共に仲良く暮せる時が来るに違いありません。その時は宗派もなく、争いもなく、みな一つの心でイエス・キリストにひざまづくことでしょう。
 研究と努力の結果、少しずつ緑化されているイスラエルの前向きの姿勢と、自然から教訓を得て成長する活気みなぎる雰囲気に、強く感じるものがありました。
 「主は実に生きたもう」こと是なりと。(教義と聖約76:23)

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