くまくまDays~アデレードな日常~

新しい環境の中で感じたことをつれづれに書きつづります。

小笠原諸島世界自然遺産登録!!

2011-06-26 23:19:08 | その他
先般行われたユネスコの会議で、小笠原諸島が世界自然遺産に登録されたとのこと。自然遺産関連では、屋久島、白神山地、知床に続く4番目だそうです。小笠原諸島ですが、なんとその8割が国有林。これはあまり知られていない事実ですし、国ももっとアピールすべきでしょう。

数年前のことになりますが、くまも、1回だけ小笠原へ行ったことがあります。ご存知の方も多いと思いますが、東京から小笠原へ行く際には船で行くしかないんですね。島には自衛隊の基地を除いて、飛行場がないので。しかも24時間。まるまる1日かけなければ到着しないという、同じ日本とは思えないくらい遠い場所にあります。余談ですが、飛行機で24時間かければ、地球の裏側であるブラジルまで行くことができます(笑)

しかも、船は、少しだけ個室があるのですが、90%以上は雑魚寝。自分に与えられたスペースは毛布1枚を半分に折ったくらいのスペース(予約が直前だったので、そこしか空いていなかったというのもありますが。。)。船の中で3食。食事はそれほど遊園地価格ではなく、そこそこ美味しかった記憶がありますよ。

私の旅行記に戻ります。東京~小笠原の船便は1つの会社が1便だけ運行しており、その一隻を1週間かけて往復させる運用です。つまり、小笠原に行こうと思ったら、1泊や2泊ではなく、帰りの船が出港するまで滞在する必要があり、あしかけ1週間はまるまる滞在しなければいけません。

もちろんそのつもりでルンルン気分で小笠原に到着したのですが、着いた瞬間に、「台風が接近しています。そのため、明日、出航します!」とのアナウンスが!観客からは、「えー。」の大合唱。上記のとおり1隻での運行であり、台風により東京に戻れないとなると、次の便が東京から出発できないということになり、会社にとっても、町のインフラ(郵便、食品等の輸送はこの定期便が行っています。)を支えるという意味でも大打撃。つまり、小笠原に来てしまった以上、便が遅れるという選択肢はありえず、台風が来る前に東京に逃げ帰るという結論に達したようです。

ただ、小笠原は快晴。どこに台風が?という天気ですが、自然の摂理には逆らえません。その後は、宿にチェックイン。体験ダイビングしたり、夜のウォーキングツアー参加したり、島の名物料理を食べに行ったり。。24時間でできることはぎゅっと詰め込んでやりました。24時間かけて来て、24時間滞在し、24時間かけて帰るという素晴らしい旅は、きっとこれが最初で最後でしょうね。

話が随分それましたが、外界とこれだけ遮断されているからこそ、豊かな自然が残っており、それゆえに自然遺産たる価値があるんですよね。オーストラリアの海もきれいですが、日本でこんなにきれいな海があるのか!と感じたのはいうまでもありません。過去には飛行場を建設しようという動きもあったようですが、頓挫。飛行機があれば数時間でアクセスできるでしょうが、逆に、自然遺産には登録されていなかったかもしれませんよね。そう考えると人間の営みと、観光、自然保護のバランスをどのようにして取るのか、非常に難しい問題だと思います。

人生で、もう一度小笠原に行くことがあるのか、ないのか・・。うーん。船旅24時間はもはやさすがに辛いな・・。

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