くまくまDays~アデレードな日常~

新しい環境の中で感じたことをつれづれに書きつづります。

3カ月

2011-06-11 13:34:12 | その他
今日で震災から3カ月。改めて被害の大きさと日本経済を含めた社会全体へのダメージの深刻さを感じるところです。3カ月たった今でも、残念ながら8千人以上の方が行方不明となっているという現状には言葉を失わざるを得ません。自分の無力さに打ちひしがれるところですが、被害にあわれた方、避難されている方、大切な方を亡くされた方など全ての方に心からのお見舞いを申し上げます。

経済が回復するためには、社会が回り続けなければいけません。震災直後、「不謹慎だ!」として、各種イベントが自粛されたものの、最近では「通常ベース」に戻りつつあり、一方で歓迎すべきものであるものの、個人的な思いとして割り切れない気持ちはあります。

10万人近くの方が避難生活を送っている一方で、「普通」のイベントが行われている。あたかも3カ月前に震災が起きたことがはるか昔の出来事のように・・。一部芸能人等が継続的な取組を行っているのはもちろん評価すべきですが、2カ月、3カ月の節目のこの日に、3・11を改めて悼むことのできる方はどれほどいらっしゃるでしょうか。ブログ等を見る限り、それがひしひしと感じられる方は決して多くありません。

四六時中そればかり考えろという訳ではありませんが、少なくとも、当面の間、毎月11日には、1カ月を振り返り、手をあわせて祈るといった時間があってもいいのではないかと思います。新聞記事は、未だに震災関連のものが多いですよね。その中には心を打つ出来事とともに、全てを失ってしまった方の悲痛な叫びに言葉を失ってしまうこと、あまりの悲惨さ、むごさに目をそむけたくなってしまうこと、そんなことがまだまだあります。

実際にこれらを体験していない我々が何を言ったとしても、被災者の方にとってみれば、所詮「戯言」であり、そのお気持ちを理解することはできないし、しようとしても無理でしょう。少なくとも我々にできることは、この日を「過去」しないこと。それだけだと思います。

これも、以前からの継続案件となりますが、日本赤十字社では、義援金を募集しています。集められた義援金は、適時、被災された県に送られておりますが、昨日(6月10日)現在で、約2225億9199万円の義援金が集まっています。
参考(日本赤十字社HP)→ http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00002096.html

このように比較するのは不適当かもしれませんが、震災1カ月後の時点で集まった義援金は、約1,200億円。そして、震災2カ月の時点今月は約1,800億円。約半分のペースです。さらに1カ月たった3カ月の時点で約2,200億円。その伸びはさらに半分程度になってしまいました。

前言を引用すれば、「過去」にしないこと。その方法は人それぞれであり、画一的なものではないと思います。ただ、義援金は有効な手段であり続けることは紛れもない事実でしょう。息の長い支援こそ、最も必要なものなのですから。

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