K'Sカフェ  

きろみの美味しいもの日記。その日作ったパンやお菓子などを紹介。日々の出来事も綴ります。

ミンスミートのフルーツケーキ

2005年06月18日 | スウィーツ
藤野真紀子さんの「うちのごはんがいちばん!」を読んだらたまらなくフルーツケーキが作りたくなりました。これこそが幼少の藤野真紀子さんをお菓子作りへと熱中させるケーキとなったようです。

この本で初めて「ミンスミート」を知りました。干しブドウをすりおろしたりんごやブランデー、ラム酒で漬け込んだものです。コクを出すためケンネ脂(牛の肝臓につく脂肪)を入れるので「ミート=肉」と名前がついたのはその為らしい。普通のラムレーズンやドライフルーツのラム酒付けに比べて濃厚な甘みとドッシリした食感が特徴。紀ノ国屋でようやく瓶詰めのミンスミートを発見しました。

(律儀に日本語で英国王朝御用達って書いてある)

ミンスミートを買ったものの、全ての材料がなかなか揃わず藤野真紀子さんのレシピどうりには行きませんでした。「モラセスってなに?ブラウンシュガーがないから三温糖でいっか・・」てな具合でかなり自己流のアレンジが加わりましたが、どっこい今まで作ったフルーツケーキとは全く違う味わい。ミンスミートのジャムのようなしっとりした甘さに加え、ラム酒の香りが口の中でフワーっと広がります。日にちが経つと味がなじんでもっと美味しくなりそう♪

イギリスでは赤ちゃんが誕生するとそのお祝いに、また結婚記念日やお誕生日祝い、ウエディングケーキまでにもミンスミートのフルーツケーキが登場して、変わらぬ愛や健康を祝う縁起物として重宝されるようです。

藤野真紀子さんもご自身でミンスミートを漬けて、娘さんの結婚式に使うのだと書いています。うーん、私も誰にでもいいからウエディングケーキを作りたい。ただしこのケーキはやっぱり秋冬向き。残りの半分のミンスミートは涼しくなったら使うとしよう。