
酒屋さんから新酒の幟を頂きました。
今日『冷や卸し』から掛け替えます。
むらさめ、にわさめ、じきさめ
何だか分かります?
まだまだお酒が高価だったころは、庶民が飲む酒は水で薄められているのが当たり前。
字で書くとよく分かるのですが・・・
『村覚め、庭覚め、直覚め』 と。
「ナンだこの”じきさめ”ってのは!」
「呑んでるそばから覚めていく・・・で・・」
「ここん家は酒を水で薄めてんのかっ!」
「いやいや そうじゃありゃせん。 水に酒を混ぜますのじゃ」
何升飲んだ等という大酒呑みの話が古くから伝わっていますが、今我々が飲んでいる日本酒の度数とはかなり違ったように思われますね。
特に近頃は無濾過生原酒も多く17°位では驚くにあたらない。
飲み方の一つに『割水』というのがある。
一合にホンの小振りのおちょこ一杯のお水を足すことで、穏やかに酔え、体にも優しいという。
(但し推奨されるのは、先に水を徳利に入れてから酒を注ぐ)
利き酒の時は別だが、私もよくこの飲み方をする。
(どれでもいいというわけにはいかず、やはりお酒は選ばなければならないが・・)
昔の人が聞いたら 「なんて勿体無いことを!」と御叱りを頂きそう。
どの時代でも自分に合った飲み方で適量を。 これは呑兵衛の永遠のテーマですね。
今宵もこの難題に挑みにいらっしゃいませんか? おおいにお手伝い致しますよ。