室町幕府迷宮案内

ここは、室町幕府が大好きな管理人のブログです。

就職課という空間

2010-03-16 17:32:23 | 日記
 大学の就職課に相談へ行って嫌な思いをした人も多いだろう。
中には、本人の情報のみならず、家族の住所・職場・役職・生年月日・電話番号まで
書かせて、書くのを拒否すると「家族、いないんですか?」と訊かれるなどということまで
行われているところもある。
他にも様々な人権侵害まがいのことまで行われているという話も聞く。

 また、就職課主催の就職ガイダンスなどにも注意が必要である。
外部から人材コンサルタント会社の職員を講師として招くことも多いが
これまで再三論じてきた通り、彼らは科学的に立証されているなどと言いながら
その研究者の出した結論からは到底、導けない結論を研究者が言ったと言い張っているのである。
そんな講師は、和訳された論文すら読んでいないのであろう。
あるいは、知っていながら、わざと言っているか。

(補足:メラビアンの法則の虚実)
 「なぜ働くか」という問いは、「ひょうたんでどじょうを捕まえる方法を答えよ」という問いとイコールである。にもかかわらず、第一印象を良くして生活費のためだと答えたり、家族の笑顔のためだと答えたりする者が後を絶たない。就職の面接本を読んでいる時間を臨済宗の入門書の読解に充てるべきである。

 上記の見解に対して、メラビアンの法則によれば、見掛け(外見)の情報のみで全印象の93パーセントが形成されるという反論があるかも知れない。
 しかし、メラビアン博士(この人は就職業界では有名人だというのに、心理学界ではあまり有名ではない)の行った実験は「Maybe(たぶん)」という英単語1つだけを様々な表情・しぐさ(写真のみ)・声質(録音した音声のみ)で相手に伝えた時の相手に与えた印象の結果などについて調べただけにすぎない。
 しかも、心理学について書かれた分厚い辞典を調べてもメラビアンの法則という項目は存在しない。心理学の世界ではその程度の扱いの法則が就職業界を牛耳っているのである。
コメント
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