室町幕府迷宮案内

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就職研修屋さんの二律背信

2010-03-10 23:58:04 | 日記
 就職研修業界でよく使われる用語に「コミュニケーション能力」というものがある。
コミュニケーション能力が最も大切だと就職研修屋さんはよく言う。
しかし、コミュニケーション能力とは何かという質問にまともに答えられる者は
ほとんどいない。

 回答の1つに職場の人と仲良くやっていく能力という見解があるかも知れない。
しかし、この回答自体が抽象的なのは一目瞭然であろう。
就職研修屋さんは、面接で「まじめ」・「主体的」などという抽象的なことを
言ってはいけないと主張することが多いが、コミュニケーション能力ほど
抽象的な用語は他にあまり類を見ない。

 抽象的なことを言うなと言っておきながら、コミュニケーション能力という
抽象この上ない用語を平然と使い、それが最も重要だと言うのである。
まさに就職研修業界最大級の二律背信であろう。

(補足:メラビアンの法則の虚実)
 「なぜ働くか」という問いは、「ひょうたんでどじょうを捕まえる方法を答えよ」という問いとイコールである。にもかかわらず、第一印象を良くして生活費のためだと答えたり、家族の笑顔のためだと答えたりする者が後を絶たない。就職の面接本を読んでいる時間を臨済宗の入門書の読解に充てるべきである。

 上記の見解に対して、メラビアンの法則によれば、見掛け(外見)の情報のみで全印象の93パーセントが形成されるという反論があるかも知れない。
 しかし、メラビアン博士(この人は就職業界では有名人だというのに、心理学界ではあまり有名ではない)の行った実験は「Maybe(たぶん)」という英単語1つだけを様々な表情・しぐさ(写真のみ)・声質(録音した音声のみ)で相手に伝えた時の相手に与えた印象の結果などについて調べただけにすぎない。
 しかも、心理学について書かれた分厚い辞典を調べてもメラビアンの法則という項目は存在しない。心理学の世界ではその程度の扱いの法則が就職業界を牛耳っているのである。
コメント
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