本田美奈子．さんの歌唱力評価について～お前が代わりに氏ねとか言われそう～

今日、本田美奈子．さんの葬儀が行われた。38歳というあまりに早すぎた死に、昨日の通夜には2700人、今日の葬儀には3700人の弔問客が訪れたという。

▼さようなら本田美奈子．さん…しめやかに通夜営まれる(サンスポ)

ところで、彼女の死の報道に対して、ひじょうに違和感をおぼえたのは、彼女の歌唱力に対する過剰な評価である。
　 べつに私は、彼女がキライなわけではなく、むしろ好きな部類にはいると思う。マスコミなどを通じて知らされる、彼女の仕事に対する真摯な態度や、闘病中も明るさを失わない姿には、感動すらおぼえる。
　 しかし、彼女の歌唱力に対する過剰な評価は、むしろ彼女に対するあやまった認識を与えてしまうのではないかと危惧してしまう。
　 たとえば、３オクターブ声が出ていたとかいう話。実際に、３オクターブというのをピアノの鍵盤で出してみるといい。ほんとうにそんなに声が出ていたのか、あるいはその必要があるのか、と…。実際、オペラなどでも、２オクターブ出ればいいのであって、それ以上出ても意味はない。マライア・キャリーなどに関するかなりあやしげな話にも通じるが、広音域の声はあまり意味がない。オイラの妹は３オクターブくらい声が出るんだが、じつはこれがクセモノで、広音域の声が出る声帯をコントロールするのに、とても苦労していた。むしろ、自分が使う音域だけしか声が出ない人のほうがコントロールしやすいので、若くして活躍できたりする。
　 それと、彼女の歌がマスコミを通じて流されているのだが、彼女の声が本来出すべき音の高さからびみょうに落ちているということに気がついている人がほとんどいないことにショックを受けている。耳が悪くても音楽評論家がつとまるんですね？この国では…。
　 人を感動させるということと、歌がうまいというのは、かならずしも同じではないということを、この人は実証していたのではないかと思うんだけどね。

　 ついでに言わせてもらうと、浜崎あゆみなんて歌がうまいとは思えないのですよ。ファンサイトなんかで、「あゆは歌がうまい」なんてカキコをみつけると、オマエ、耳は大丈夫か？なんて思っているわけなんだが…。