くまちゃん。の冷吟閑酔ドールなblog

人形に嵌った人形者の怪しい毎日

帰宅

2006年05月29日 | もろもろ
葬儀屋の車で病院を出る。
普通の車で帰りたかっただろうにね。
病院を出る前に病棟の看護婦・看護師さんがお見送りに来てくれた。
なんか親父のいた病室のフロアの全員が来ている感じなんですけど・・・大丈夫?
長く入院してたからな・・・お騒がせな患者だったし。
有りがたい事だ。

親父にとって久しぶりの帰宅。
本当は生きて帰したかった。

突然の事からなにも用意出来ていない。布団を敷き、さてシーツ・・・。
白シーツが無い、最近は色柄が入った物が多いからな。
近所のおばさんが、何処かにあったはずと自宅に帰って探してきてくれた。

そして親父が帰って来た。
自室は曲がった階段を上がらなければならない。
葬儀屋の人と親族で抱えて上げるが、あまりの軽さに闘病の凄さを感じる。

布団に寝かせ、前に仮祭壇が組まれ、灯明と線香が焚かれる。
亡くなった実感が湧いて来た。

まだ温かかった身体もこの時期だからドライアイスに囲まれて次第に冷たくなっていく。


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