ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

横山展望台(2)

2021-08-06 19:33:20 | PiTaPaより遠くへ

 まずは水分補給、そして景色とそこにいる人たちの観察。みんなここの景色がお気に入りの模様。ここは空中に張り出したテラス部分と、二階建ての二階部分が展望台になっています。二階部分からは、風景とともに張り出し部分の見学者をセットで眺めることができるので、これも楽しい。このテラスではドリンクやアイスクリームも売っているようで、景色のみならず涼風も味覚も調達できるわけですから、みんな笑顔。

 10人いたらそのうち9名まではスマホで写真を撮ります。コンパクトカメラはほとんど見えず、一眼レフが20人に一人くらい。

 見下ろす風景の中で一番目を引くのが、「都リゾート 志摩 ベイサイドテラス」。地中海風の建物です(地中海どころかヨーロッパへすら行ったことないけど、多分!そんなイメージの)。もう少し遠くには志摩地中海村。どちらも英虞湾の緑と、空と海の青のなかに、白い壁、ベージュの屋根が映えます。

木もれ日テラス

木もれ日テラス

 では、この尾根をコースに沿って少し上ってみます。すぐ隣は木もれ日テラス。すぐ隣なのに一気に人が減り、落ち着いた雰囲気になります。テラスに木があるだけで、また雰囲気が変わります。

そよ風テラス

 そこから約10分歩くとそよ風テラス。ここはメイン展望台である横山天空カフェテラスから30mほど標高が上がります。ここも魅力的なテラスです。屋根がないことを除けばとてもいい感じ。少しずつ、自分の身体が西へ移動しているので、見える景色も少しずつ変化します。このテラスから見下ろすと、樹木の中に芝生広場と呼ばれるところが見えます。人気(ひとけ)はありません。人気(にんき)もないかもしれません。この芝生広場からは景色らしい景色も見えないはずですから、誰がここへ行くんでしょうね。

みはらし展望台からパスケエスパーニャが見える。富士山はこの方向に見えるらしい。

 さらに進むとみはらし展望台というのがあります。標高は180m。ここまでのテラスは南側のリアス式海岸を見下ろせるテラスだったのですが、みはらし展望台は東側の志摩磯部方面が見えるように、3mほどの高さの櫓状に作ってあります。パルケエスパーニャの向こう富士山が見える位置にあるらしいのですが、いくら眼を凝らしても、夏場には見えようもありません。

あご湾展望台

そよ風テラスの一部分が見えるあご湾展望台

 さらに少し行くとあご湾展望台というのがあります。こちらは昔からの展望台のようで、むき出しの土の上にベンチが三脚と、英虞湾のレリーフが置かれているだけで、展望台と呼ぶには少し愛想がありません。その代わりといってはナンですが、ここからそよ風テラスがのぞき見するように見えます。きっと向こうからこちらは見えない。見られることに気づいていないはずです。カップルのみなさん、そよ風テラスの左隅(東隅)は意外なところから見えるのだと覚えておいてくださいね。

芝生広場も手入れされている

横山天空カフェテラスは張り出しの舞台と、屋根付きのテラスがある

 来た道と同じ尾根沿いを戻るのも面白くないので、さらに奥へ歩いてみましたが、横山山頂はここから1km、約30分かかるというので断念し、遊歩道を下って、さっき見た芝生の広場を訪ねてみることにしました。のんびり歩いて15分ほどで芝生広場に到着。だーれもいません。しかし、そんな人気のない場所でも芝の刈込はちゃんとしてあります。日よけ雨除けの休憩所らしい建物の二階に上がって腰を下ろす。ここから見えるものは何かと考えても、一面の樹木以外特に何もありません。見上げると、横山天空カフェテラスの張り出し部分とそよ風テラスが見え、人々の姿も見えます。向こうからこちらは見えていないでしょうね。そよ風テラスをご利用のカップルのみなさん、周囲に人目がないといって安心してはいけません。真下の芝生広場からの視線にもご注意を。

 行ってみたいところは一通り通ってきたので、このまま駐車場へ帰ろうかと思いました。芝生広場と駐車場はほぼ標高が同じ。トラバースするように楽に歩けるはずなのです。しかし、「グレートトラバース3」の放送再開を願う者としては、それではは安直な気もします。田中陽希さんなら、1日で標高差2000mを上って下るのは朝飯前(実際は朝ごはんを食べてから出発しているはずですが)です。気分だけでも田中さんになって、見上げる横山天空カフェテラスまで再度上ろう。英虞湾の風景も、雲の形が変わっていれば、違った風景に見えるかもしれません。鶯の声を聴き、詳しい名前は分かりませんがアゲハチョウやトンボと遊びながら、また整備された遊歩道を上ること10分、再び横山天空カフェテラスの喧騒の中へ戻ってきたのでした。標高差はたった83mらしい。喧騒と記しましたが、最初にこのテラスにやってきた時よりは人が少ない気がします。時刻は13時前。みんなどこかで姫ご飯を食べているのかな。

 駐車場に向かって下ります。横山天空カフェテラスのすぐ下の駐車場。少し空きがある模様で、係のおじさんはトランシーバで「何台でも通して」と汗を拭きながらしゃべっています。私はこの車道の横を通る歩道を下りましたが、絶対この道より、私が登ってきた道、「クアの道」のほうが楽しいと思います。ビジターセンターの横には相変わらず「満車」と書かれていて、警備員さんがクルマをさばいています。スタッフのおかげで楽しい時間を過ごすことができるのですね。ありがとうございました。

 とてもすてきなところでした。また別の季節に、あるいは早朝とか夕暮れとかの、別の時間帯にお邪魔したいものです。

 

 翌日になって、右膝に少しだけ違和感を持ちました。2017年1月に、「生駒山から信貴山を歩く」という記事を書いていますが、その中でも「右膝に違和感」2019年10月の「観音峯」という記事でも右膝と書いています。これらに比べると、今回の歩きはほんとうに僅かな距離です。稼いだ標高差も231mほど。右膝の不具合は歴史ある「傷」ではありますが、だんだんこうやって弱っていくものかもしれません。

 


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