電車が名古屋駅に着いてから、名古屋駅を出発するまで4時間半ほどのことを記しておこうと思います。関西に住む者にとって、失礼ながら中京圏はあまり用事がないように思います。九州や四国の人たちが、関西を通り越して東京まで行ってしまう。よって、九州や四国の人たちは関西を知らないという話を聞きますが、私たちにとっても中京圏はあまり用事がない。よって、興味はあるけれど行くことがあまりないところということになります。もちろん、信州に行くにせよ、東京に行くにせよ名古屋で乗り換えの機会は割にあるのですが、ターミナルの外をほとんど知らないという妙なことになります。2006年から書いているこのブログの中では名古屋港水族館、リニア・鉄道館くらいしか記事が見つかりません。
今日は名古屋の町を歩いてみようと、暗いうちから家を出ました。気温は5℃。かわたれどきを走る電車の車窓には明るくなり始めた東の空が見え、西の空にある、まぁるい月が車窓に写って、昇ってきた月のように見えます。近鉄特急などというものには乗りません。急行を伊勢中川で乗り継いで…鈴鹿山系がすっかり白い。前日の雪のようです。
名古屋駅到着が9時24分くらい。地下鉄に乗って栄。地上に出ると100m道路とテレビ塔。ネーミングライツで、「中部電力 MIRAI TOWER」と呼ぶらしい。初めて見たわけではありませんが、やはりすごいものです。古典的でどっしりと安定感あるシルエットです。久屋大通という100m道路が作れるのは空襲に遭った証拠でしょう。子どものころ、姫路駅からお城に続く道路を50m道路と呼ぶのだと親に教えられました。50mってすごいものだと思っていましたが、当然のことながら100m道路には太刀打ちできませんね。脇にはオアシス21という不思議な建造物もあります。ガラス屋根の上には水が張ってあるようですが、階段はあるのになぜか屋根へは上がれないようです。
栄から名鉄瀬戸線に乗って、森下まで行くつもりです。道路わきの地図を見ながらこっちへ行けばいいはずと、テレビ塔の下をくぐって、大通公園を北へ歩く。ん?どこまで歩いても名鉄への入り口が見つからない。そもそも、名鉄瀬戸線が地上にあるものだと、田舎者は思い込んでいたのでした。この栄は地下鉄東山線と名城線がクロスしているところで、名城線に平行して、私の乗りたい名鉄瀬戸線があるはず…見つからない。幸い一人の行動です。誰かに言い訳する必要もなく、迷ったときは元にもどって、無事に瀬戸線の改札口をくぐることができました。日曜日の瀬戸線はなぜかとっても空いています。私の車両は私ともう一人だけ。地下鉄だと思っていたら、東大手を過ぎると高架になりました。
(つづく)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます