ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

痛い! 相棒は杖(5)

2024-03-01 18:55:37 | PiTaPaで歩く

 さあ、「てくてくきっぷ」で浜寺公園までやってきたので、天王寺に帰りましょう。

 帰りの電車は1003、通称「青らん」。運転席のすぐ後ろのシングルシートに座ります。実は、一台やり過ごして「青らん」を待ちました。駅の時刻表にはノンステップ車両がわかるように書かれています。別に鉄道ファンのためではなく、低床車両のほうが乗り降りしやすい人もあるわけですからね。私の装具はもう外れたので、従来からの電車でも問題ありませんが、装具をつけて歩いている頃なら、この低床車両は助かるなと思ったはずです。住吉鳥居前まで快適な乗り心地を楽しめそう。生まれて10年ほどの新しい電車なので期待をしていたのですが、横方向の揺れは思っていた以上に感じました。

 それから運転席近くに座ったことで気づいたことがあります。この電車の運賃は定額で230円です。現金で支払う大人は最低5枚の硬貨を投入するはず。しかし、パスケースを降車リーダーにタッチするお年寄りが投入するコインは1枚きりだということ。堺市には高齢者割引制度があったのです。阪堺電車のサイトにこんな案内がありました。「堺市が、満65歳以上の堺市民の方を対象として発行している『おでかけ応援ICカード』をお持ちのお客さまが、乗車または降車の少なくともどちらか一方が堺市内であれば100円でご利用いただける制度です。」お年寄りたちは安いので、少々無理をしてでも阪堺電車に乗る。それにより電鉄も客を確保できる。特に客の少ない時間帯に乗ってくれるのはきっと有難いはず。堺市、考えましたね。私が堺市民だったら、あと数年でこの制度の恩恵にあずかれたのになと思うのでした。
 さて、私がなぜ終点の天王寺駅前まででなく、住吉鳥居前で降りるのか、記録をしておかねばなりません。実は、どこかでノートとボールペンを落としてしまいました。どこかへでかける時は、思いついたことをメモするのに小さな手帳とペンを鞄に入れておくのです。近頃は無印良品のA6サイズの5mm方眼を気に入っています。ボールペンは2色ボールペンにシャープペンシルの入ったもの。そんなにびっくりするほど高くはないけれども、自分ではわざわざ買わない、いただきもの。それをデイパックの横のポケットに入れて、すぐにメモができるようにしていたつもりなのですが、ファスナーを上げそこなっていたみたいです。ファスナーは垂直方向です。閉め忘れていたら中のものが落ちる可能性が高い。足を負傷して以来、デイパックに変えたのも原因のひとつかも。落としたことに気づいたのは、寺地町から船尾まで乗った車中でメモをしようと思った時でした。
 ノートはこの日使い始めたところなので、大したことも個人情報も書いていないはず。天王寺駅前-住吉鳥居前間でメモをしていますから、落とした場所はかなり広範囲になります。しかし、全コースをもう一度たどることもできないので、とりあえず住吉さんだけは自分の歩いたコースをたどってみようと考えたのです。結局、落し物は見つかりませんでした。これが一つ目の痛い出来事。

電源をオフにしてもレンズが格納できない

 さらに、いつでも持ち歩くコンパクトデジカメがついに壊れてしまいました。実は正月に孫がやって来た時、じぃじは嬉しがって写真を撮った…そのあと、フローリングの上でそのカメラを落としてしまいました。電源の入り切り(レンズ部分の繰り出し格納)に少し異音がしていたのですが、写真はちゃんと写りました。しかし、今日は時折ピントがうまく合わない時がある、と認識はできていました。そういう時は、一旦電源を落として再度ONにすればなんとかなった。ノートも見つからないし、帰ろうかと反り橋の上で、鳥居をくぐる阪堺電車を一コマだけ撮影して、さあ電源OFF。あれっ?レンズが格納できない。これが二つ目の痛い出来事。
 なにをやってもダメな日って、たまにあるよねと肩を落として、この日最後の阪堺電車に乗り込んだのでした。夕方が近づいてきて、天王寺駅前に近づくほど、客が増えてきます。帝塚山三丁目からは乗り切れないほどの女子高生たち。仕事や学校を終えた人たちの開放感を載せて電車は走ります。おそらく、暗い気持ちでいるのはこの混雑した車内で私一人ではないだろうか。

辞世の句ならぬ辞世の1カットがこれです。(´;ω;`)ウゥゥ

(おしまい)

 


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