
そんなわけで、青春18きっぷを思いつきで買ってしまいました。使用期限(今回は9月10日)までにちゃんと使い終わらなきゃ。私はどちらかというと、立ち上がりが遅いタチです。それで思い切って…
思い切って使用開始日の7月20日に一枚目を使ってみました。
7時過ぎ。家族がまだ眠っている間にそーっと抜け出します。最寄り駅から乗り込んだはいいが、実は行き先を決めていません。乗っている電車は京都駅に向いて走っています。さあ、京都駅からどうするか。山陰線に乗るか、湖西線方面か東海道線を上るか。
持っていたのは「JTB小さな時刻表」。コンパクトな分だけ字が小さく、老眼と道連れの身には読みづらい。とはいえ、こういうシチュエーションでは時刻表がないと忘れ物をしたみたいですね。あの数字の羅列はWebでは実現しづらいでしょう。
岐阜から高山本線、太多線を経由して、多治見に行ってみようと決めました。岐阜から先は未経験です。
朝飯代わりに京都駅の麺串でうどんを食べるのも、おととしのコースと同じ。米原駅でSL方びわこ号のC56を見たのもおととしと同じ。SL目当てにカメラをぶら下げたおじさんが小走りにウロウロしているのもおととしと同じ。違っていたのは、空がどんより低いのと、女子高生の制服のような出で立ちで、頭にミッキーマウスの耳をつけて、三脚をつけたカメラを持って走り回っているおじさんを見たこと。びっくりしました。この国では何をしても自由だけど、できるなら趣味はひとつに絞って見せてほしい。(¬_¬;)
米原を出る頃には、雨が落ちてきました。大垣で乗り換え、岐阜。
新幹線の駅のような立派な橋上駅。岐阜なんて、素通りばかりで降りたことなかったよなとホームを歩いているとき、ふと目に入ったのが岐阜城。思い出しました。27年ほど前に長良川温泉に泊まったことがあり、翌朝、金華山に一人で登ったことを。眺めのいい山でした。その帰りは岐阜から電車に乗ったはずです。この年になると忘れていることばかり多くて。
その岐阜駅でヘンな電車発見。キヤ95系といわれる3両編成。窓はあるがブラインドが下ろされていて、どうも怪しい。調べてみるとJR東海に2編成しかない、検査用の車両だそうです。通称、「ドクター東海」だとか。線路や架線の状態を走りながらチェックできる事業用の車両らしい。横で4才くらいの子供が、「あの電車見たことある」と父親に話しています。結構、人気者なんですね、キヤ95。
(つづく)
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