ある意味、通勤の電車の中で読むのに一番ふさわしい本かも知れません。自分が今体を預けている電車のことを知ろうという本なのですから。
私たちは電車がどんな仕組みで動いているかなんて日頃あまり考えません。何分か列車が遅れたとか、ホームで待っている位置にドアが来なかったなんて文句を言うけれど、システム全体のことはほとんど知りません。決められた時刻に決められた位置にピタリと車両が止まるって当たり前のように思っていますが、相当なシステムと技量の集積の結果として、「当たり前」があるわけです。
例えばブレーキ。比較して考えれば、私たちがふだん自動車を運転するとき、ほとんど無意識にブレーキを使っています。列車ではルール通りに使わないと10両も15両もある列車をコントロールすることはできません。第一、運転手は自分が乗っている車両(1両目)以外の車両がどんなふうにブレーキが効いているかは自分の感覚ではつかめないわけですからね。
本書は「運転士が語る鉄道のしくみ」とサブタイトルがあるように、多くが運転手の立場で書かれています。運転士って安全な運行のために努力しているのだなと思うと、今、自分が乗っている電車が愛おしくなります。車両の動きの変化で、これが「ノッチオフ(力行を終わって惰行に移ること)だな」なんて思ったりして。
そういう意味で、電車の中で読むのに相応しい本かと思います。
私たちは電車がどんな仕組みで動いているかなんて日頃あまり考えません。何分か列車が遅れたとか、ホームで待っている位置にドアが来なかったなんて文句を言うけれど、システム全体のことはほとんど知りません。決められた時刻に決められた位置にピタリと車両が止まるって当たり前のように思っていますが、相当なシステムと技量の集積の結果として、「当たり前」があるわけです。
例えばブレーキ。比較して考えれば、私たちがふだん自動車を運転するとき、ほとんど無意識にブレーキを使っています。列車ではルール通りに使わないと10両も15両もある列車をコントロールすることはできません。第一、運転手は自分が乗っている車両(1両目)以外の車両がどんなふうにブレーキが効いているかは自分の感覚ではつかめないわけですからね。
本書は「運転士が語る鉄道のしくみ」とサブタイトルがあるように、多くが運転手の立場で書かれています。運転士って安全な運行のために努力しているのだなと思うと、今、自分が乗っている電車が愛おしくなります。車両の動きの変化で、これが「ノッチオフ(力行を終わって惰行に移ること)だな」なんて思ったりして。
そういう意味で、電車の中で読むのに相応しい本かと思います。
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