インターネットとかWebとか呼ばれるものの功罪についてはさまざまな議論があるところだと思いますが、Webによって長い間ご無沙汰していた人と再会するというようなこともありますね。
PCであれ、スマホであれ、Webと接触のある人は検索が日常のことではないでしょうか。おそらく私も、PCを開かない日以外、日に一度も検索をしない日はないのではないでしょうか(スマホというものを私は持っていません)。時折、自分の名前やかつての友人の名前を入力して検索をかけると面白いですよ。さまざまな「自分」(同姓同名の人)がいるもんだとか、あいつは今こんな仕事をしているんだというようなことがわかって、楽しいものです。
先日。それもエープリルフールというようないわくありげな日に、仕事上の必要があって何十年も前の知り合いに連絡をすることになりました。ところが、先方の連絡先がわからない。会社など組織に属している人なら組織にたずねてみることもできましょうが、今、どんなところでどんな仕事をしているのかどうかも定かではない。そこで、あるサイトの存在を思い出したのです。NTTの電話番号のデータから取り出したと思われる、電話番号と住所が出ているサイト。こんなサイトが誰でも使えることがかなり怪しい。でもまた、このサイト名も当然アドレスも思い出せない。ある方法で、そのサイトにたどり着いたら大まかな住所と、あやふやな記憶の電話番号契約者名とで、無事に連絡を取り合うことができました。
声を聞くのは20年ぶりくらいかなぁとか、子どもはいくつになったとか、用件の後、ほんの数分世間話をして、「あっちの世界に行くまでにはいっぺん会おうぜ」なんて電話を切りました。
締め切りのない約束はしないのと同じ。そんなことはおそらくお互い十分わかっているつもりの年齢なんだけれども、エープリルフール以降、なんとなくうれしいような気分の日々を過ごしています。
こんな気分にさせてくれるのは、Webの力だと思うのです。
(つづく)
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