還暦同窓会

　先日、高校の同窓会がありました。還暦同窓会。とはいうものの還暦を過ぎて数年。コロナのせいで何年か延期になり、やっと開催に至ったという、経緯も含めて思い出に残る同窓会となりました。前回から12年。私の卒業した高校は学年360人。当時は１クラス45人で８クラス。その卒業生のうち約90人。卒業後45年たって同窓生の４分の１が参加。さらに恩師７名にもお越しいただきました。私たちがすでに還暦を越えているのですから、恩師の年齢は想像できますよね。実行委員会みなさんの集客力？は並々ならぬものがあります。ここまで準備していただいた実行委員会の皆さんには感謝をするしかありません。

　たった３年間、同じ学校で過ごしただけなのに、みんな優しく温かい。母校ってこういうものでしょうか。

　12年前の同窓会について、このブログでも記しています（こんなに長い間、このブログとつき合っていたんだと驚きました）。「みんな例外なくオッさんオバはんになっていました」と記しています。それに倣っていうなら、「みんな例外なくおじぃ、おばぁになっていました」高校時代の写真をプロジェクターで見せてくれるのですが、孫たちを見守る祖父母が会場に集まったように見えます。気持ちはあの頃のまま…なんて言いますが明らかに容姿は45年の年月を感じさせます。前回、私が医者になったという全く根拠のないウワサがあったらしいことを書いていますが、なんと今回は私は既にあちらの世界に行っていることになっているウワサもあったようです。生きてる生きてる！「きすけぐみ」はここに居りますよ！卒業後も地元で頑張っている仲間たちと違い、故郷を離れて何十年と暮らしている私には、日頃からの情報のパイプがありません。どこかでぽつんと生まれた情報が突然変異を起こすとこういう誤情報になるのでしょうね。また前回、「男女でも手を握り合ったり、気にせず抱き合ったり…」と書いていますが今回は、この風景はあまり見えませんでした。私自身、ハグをしたのは幼稚園から高校まで一緒だった男友達一人だけでした。

　360人のうち既に12名があちらの世界に行ってしまったらしい。恩師もお一人、逝ってしまわれたようです。そういや、駅を降りて会場に入る前に空を見上げたら、彩雲が見えました。13人があちらの世界から同窓会に参加するためにやってきたのかも。

　とても懐かしい、うれしい時間を過ごせました。実行委員会のみなさんありがとうございました。先生方ありがとうございました。昔と同じように声をかけてくれたみなさん、ありがとうございました。元気をもらって、また前を向いて暮らしていきましょう。みなさん、お元気で。