ぶろぐのおけいこ

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さようなら交通科学博物館(1)

2014-04-01 07:26:57 | PiTaPaで歩く

交通科学博物館は4月6日で52年の歴史に幕を閉じるそうです。今は春休み。おそらく大変な賑わいでしょう。私も2月下旬の平日に行ったのでした。PiTaPaで大阪環状線の弁天町駅を降りました。
  降りたら早速、「52年間の感謝をこめて」の文字が。この日で閉館まで38日なのだそうです。券売機の横のスタッフ手書きのメッセージボードに書かれていました。入場券を買ってスタッフの女性に渡します。「感謝をこめて」の割には愛想がないのが残念。警備員の男性のほうが愛想よかった。これ不思議。


 中に入ると、ファンのメッセージカードがいっぱい張られていました。展示物はおおむね知っているものばかりで、そんなに目新しくありません。前に来たのは2011年5月。3年ほど前です。何度来ても、展示内容はそんなに大きく変わっていません。展示用模型蔵出し大公開展なんて、閉館前ゆえのコーナーもありましたが、ほとんどは3年前と変化していない模様です。平日というのに、結構人が多い。子供連れのお母さん、高齢者もご夫婦で、あるいはお孫さんを連れて結構来ていますよ。

 そこへ一気ににぎやかになったと思ったら、みんなお揃いの赤い運動帽をかぶった幼稚園の一団。彼らの意識に閉館も何もないわけで、にきやかなこと。
  そう、私もこんな年ですが、初めて交通科学館(当時は交通科学博物館ではなかった)へやってきたのは幼稚園の時でした。おそらく昭和41年。国鉄マンだった叔父が連れてきてくれたのでした。中でも鉄道模型パノラマ室は幼稚園児にインパクトがあったようで、天井の照明が、夕暮れ時の紫色も作れるというのが記憶に残っています。次にやってきたのが、高校生。2年と3年の間の春休みでした。このときは従弟の幼稚園児を連れてきました。その次が大学生。「真紅な動輪」(1982年の映画)という映画の上映会が交通科学館のホールでありました。仲間数人とやってきました。その次は、自分の子供を連れて、家族でやってきました。おそらく長男が3才くらい、次男はベビーカーではなかったか。


 トイレに行って思い出したこと。3才くらいの長男がトイレに行く。その年齢ですからズボンもパンツもひざ下までずり下ろして用を足す。ところが、下ろしたズボンが便器に接触するように「前へ出る」ものですから、注意をしたなんてささやかなことを思い出しました。
 自分の中の懐かしいものがいっぱい出てくるようです。


 そろそろ鉄道模型の運転会の時間です。入ってみると、こんどは青い帽子の幼稚園児たち。こちらは先生の指示に従って、見学用のひな壇に行儀よろしく腰を下ろしています。列車が動くまでは静かに待っていましょうねというわけですね。先生はというと、園児の横で、膝を曲げて控えていらっしゃる。時折、トイレまで園児の手を引いたりして。まだ若い先生、頑張れ。先生方の日々の努力で子供たちは健やかに育つ。こんな子供ばっかりならこの国の将来も安心なんだけどな。…なんて思っているうちに、どんどん見学者が増えて、満杯の運転会。見渡すと、幼稚園児も多いが、高齢者も多いぞ。みんな閉館と聞いてやってきたのかな。

(つづく)

 


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