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世界一周の記録

2006年8月から2008年9月まで2年1ヶ月の世界一周放浪の旅をしていました。その旅の記録です。

世界放浪1周年記念

2007年08月08日 05時13分35秒 | 南北アメリカ
2006年8月6日に関西空港を出発してから1年が経ちました。

出発前の(密かな)旅の目標の一つが、「1年間は日本に帰国することなく、放浪を続ける」だったので、無事達成できてよかったです。ぱちぱちぱち。

しかし、その記念すべき一周年の日を、ここガイアナの首都ジョージタウンで盗難の後処理を延々としていることになるとは、夢にも思いませんでした。1ヶ月くらい前の予想では、ブラジルのサンパウロの日本人地区でまったりと過ごしているんじゃないの?思っていたのに・・・。

とか言いつつも、全然悪い気分ではありません。むしろ、この一寸先がまるで見えない毎日が刺激的過ぎて、思わず笑っちゃうくらいです。泣きたい位に辛い状況なのですが、次から次へと訳の分からない事が起こる毎日は楽しくて仕方なくもあるのです。

しかし、我ながらMな旅人だなあ、とは思いますね。

最近、旅友達から「旅とは何か」をアドレス帳に書いてくれと頼まれました。最初は「娯楽」という言葉が思い浮かんだのですが、漢字が分からなかったので(泣)、別の言葉を考えました。そういえば、アフリカが楽しかったのはなぜなのだろう。あんなに辛いことがいっぱいあったのに。そういえば、毎日が新鮮な驚きの連続だったなあ。想像を上回る事ばかり起こっていたなあ。南米が、それほど楽しくないのはなぜなんだろう。それは、色んな所がヨーロッパに似ているからではないだろうか。そのため、想像の範囲内で収まることが多いからではないだろうか。

自分が旅に求めているものを一言で表すと何だろうか。

・・・「刺激」

この言葉が一番適しているような気がして、その二文字を彼のノートに書きました。

ガイアナ。これほど刺激的な場所は世界にもそんなには無いのではないかと思います。南米大陸だけどアフリカ。そしてカリブ。(カリブは行ったことはないけど、ガイドブックにそう書いてあったので)首都ジョージタウンは首都のくせに、高層ビルが無く、ほとんどの建物が木造で、町は小さく、見るからにみんな貧乏で、浮浪者が昼夜を問わず徘徊し、現地人はみなヒトクセあってジョーク好きで、警察は機能してなく、町は腐臭が漂い、とにかく異様な雰囲気です。中心地にあるホテルに泊まっているのですが、目の前の大きな公園は夜になると数百匹の蛍が現れて光を放ちます。そんな首都はもちろん初めてです。

こんな場所で一周年を迎えることができて、良かったです。多分。

この旅も残り1年。このような刺激的な場所を求めて(もちろんたまには快適な場所も求めて)、これからも旅は続いていきます。


追伸1:泥棒後の後処理は、ガイアナ警察が超スローな仕事っぷりなので全然進みません。ガイアナには日本大使館がないので、トリニダード・トバゴ大使館と連絡をとりつつ後処理をしています。担当の方がとても親切で助かっています。トリニダード・トバゴでしかパスポートの再発行ができないので、次の目的地は強制的にトリニダード・トバゴになりました。初のパスポート無し、ビザ無しの出入国です。ドキドキ。

追伸2:ロライマから一緒だった旅友達Sくんは、ガイアナのビザ期限がたった一週間で切れるためにスリナムへ向けて旅立ちました。なので、久しぶりの一人旅です。