世界一周の記録

2006年8月から2008年9月まで2年1ヶ月の世界一周放浪の旅をしていました。その旅の記録です。

アフリカまとめ

2007年04月27日 09時44分51秒 | アフリカ

まだ喜望峰観光をしていないですが、アフリカ編のまとめをアップします。ぷらぷらウィンドウショッピングをしていた時はずっと快晴だったのに、いざ喜望峰観光に行こうと思ったら、ここ数日は雨が続いています。むぅ。


◆アフリカまとめ◆
・国ごとコメント
・使ったお金
・犯罪
・食事
・行きたかったけど行かなかった所
・まとめ所感


滞在日数:147日(計265日)
訪問国数:13カ国(計40カ国)


<国別コメント>


・モロッコ(2006/12/3~12/14:タンジェ、フェズ、マラケシュ、カサブランカ)
ヨーロッパから来ると、あまりにもの文化の違いに感激した。人は一部のうざい人を除けば、みな親切でフレンドリーでとてもいい感じ。
意外にすごく寒かったのと食べ物があまり美味しくなかったこと意外は、パーフェクトに楽しかった。下痢で3日間寝込んだけど。。。
特にフェズの巨大なメディナ(旧市街)は、アフリカ観光のハイライトの一つだと思います。


・エジプト(2006/12/15~2007/1/15:カイロ、ダハブ、アスワン)
ビザ期限ぎりぎりのちょうど1ヶ月の滞在。サファリホテルの楽しさ、ダハブの楽園ぶり(冬なので寒いが)は、一生の思い出。
大都会の割には物価の安い不思議な国。


・スーダン(2007/1/16~1/23:ワディハルファ、アトバラ、ハルツーム、ゲダレフ)
アスワンからの30時間の船旅の末、砂の町ワディハルファに着いた時の新鮮な興奮。砂、砂、砂。
やさしい人が多かった。同じムスリムだけど、エジプト人とは目つきが違っていました。やさしい眼差し。


・エチオピア(1/23~2/5:シェハディ、ゴンダール、バハルダール、ラリベラ、デシェ、アジスアベバ、アワサ、モヤレ)
良くも悪くも最も印象に残った国。世界最古の人類が発見された国だが、世界で最も発展が遅れている国でもある。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、全てにおいて他の国とは違う印象を与える国。ダイナミックな風景、弥生時代のような暮らしの村、独特の音楽と踊り、変な体臭、主食がインジェラという雑巾のような変わった食べ物、すし詰めバスでの長時間悪路移動。うざい奴も多いが、良い人も多かった。食あたりにもなった。
「また来たいか?」と聞かれると、「うーーーん、、、移動がきついので嫌だ」と答えます。


・ケニヤ(2/6~2/10:イシオロ、ナイロビ)
モヤレ~イシオロ間、ローリーの荷台での移動は、この旅で最も過酷な移動の一つ。
ナイロビは、噂どおりの都会だったが、ネットがすごく遅くてイライラしたことが記憶に残っている。


・ウガンダ(2/11~2/14:ジンジャ、カンパラ)
ケニヤの一地方のような印象。ジンジャでラフティング。溺れるかと思ったが楽しかった。
カンパラは、人がうざく、交通量が多くて運転が荒く、排ガスや埃で空気は汚染され、好きではない町の一つ。


・ルワンダ(2/14~2/18:キガリ)
つい10年位前まで全土にわたり自国民同士で凄惨な殺し合いをしていた国。国民の5人に1人が無残に殺されたそう。そういった暗い影は確かにあるが、そこまで暗くは無く、全体としては平穏な雰囲気だった。
山と谷ばかりの美しい国。
首都キガリは最も首都っぽくない首都。なにせ街灯がつかずに真っ暗。しかし意外と夜でも治安は良い。
虐殺記念館に詰まれたミイラ化した死体の山は、すさまじかった。。。


・タンザニア(2/18~3/23:ベナコ、シニャンガ、アルーシャ、モシ、ダルエスサラーム、ザンジバル(ストーンタウン、パジェ)、トゥンドゥマ)
入国2日目に睡眠薬強盗にあいながらも、結局5週間も滞在することになり、最長記録を更新。強盗、南京虫、キリマンジャロ登頂失敗、風邪、灼熱のダルエス、日焼けしすぎで火傷、などなどつらいことがたくさんあったけど、嬉しいこと楽しいことも同じくらいあった。一生忘れられない国。


・ザンビア(3/24~3/28:ルサカ、リヴィングストン)
世界3大瀑布の一つヴィクトリアフォールを観光。びしょぬれになった。


・ジンバブエ(3/28~4/1:ヴィクトリアフォールズ、ブラワヨ、ムタレ)
ここ数年来経済崩壊の国。その上、最近は政情不安。失業率は脅威の80%。
入国早々両替詐欺にあう。嫌気が差し、まったく観光せずに最速で駆け抜けた。
町並みは意外と近代的できれい。


・モザンビーク(4/1~4/8:シモイオ、トーフ、マプト)
シモイオは記念すべき100都市目。しかし、何の変哲も無い田舎町でした。
トーフでは、マンタやジンベイザメと泳いだ。ファンタスティック。
マプトではモザンビーク在住14年の日本人の方にお世話になった。


・南アフリカ1回目(4/8~4/13:ヨハネスブルグ、ブルームフォンティーン)
世界一凶悪な町ヨハネスにびくびくしながら入国。しかし、郊外はびっくりするくらい安全(警官にカツアゲされた以外は)。
ブルームフォンティーンのおしゃれなバックパッカーズで南ア人にクリケットのルールを教えてもらった。


・レソト(4/13~4/15:マセル、マレアレア)
空中王国といわれる山の国。ひたすら山、山、山。タンザニアの田舎以来の発展途上ぶり。
壮大な風景の中をポニートレッキング。お尻は痛かったけど、すごく楽しかった。


・南アフリカ2回目(4/15~4/29:ケープタウン)
ヨーロッパと変わらない。町並み、便利さ、物の豊富さ、物価の高さ。道行く黒人たちがとてもおしゃれ。
ノートパソコンを購入するなど、観光そっちのけでショッピングを楽しんだ。


<使ったお金>
タンザニアでパソコンがなくなり、それまでつけていた家計簿が消失してしまったので、細かいデータはありません。残念です。


高かったシリーズ
○観光・アクティビティ関連
・エジプトのダハブで、ダイビングライセンス取得(アドバンスまで):たしか、50,000円くらい・・?忘れました。
・ウガンダのジンジャで、ラフティング1日:11,000円
・タンザニアのアルーシャで、サファリツアー1泊2日:30,000円(チップ込み)
・タンザニアのモシで、キリマンジャロ登山4泊5日:90,000円(チップ込み)
・モザンビークのトーフで、ダイビング3本+シュノーケリング:22,500円


○移動関連とその他
・スーダンビザ+パーミッション:17,000円
・モロッコーエジプト飛行機:55,000円
・南アーアルゼンチン飛行機:95,000円
・ロンリープラネットのアフリカ:5,000円×2(一回なくしたので)
・ロンリープラネットの南米:6,500円


安かったシリーズ
・エジプトのフルーツジュース30円。ものすごくうまい。
・スーダン博物館60円。内容はそこそこ。
・エチオピアでビール小ジョッキ20円。そこそこうまい。
シリーズと名乗ったはいいが、あまり思いつかなかった。。。


□物価所感
物価は、国によってまちまちです。エジプトやエチオピアのようにかなり安い国、南アやザンジバルのようにかなり高い国、さまざまです。スペインからモロッコに入って物価が安い!と喜んだのですが、今思えばモロッコは少し高かったです。先にヨーロッパを旅していると、物価に対する感覚がゆるくなるみたいです。なので、僕はそんなには高くは感じなかったのですが、アジア・中東から来た人にとっては、アフリカはかなり高く感じるようです。


<犯罪>
犯罪大陸アフリカということで、旅行者から聞いた実際にあった犯罪体験談を。


韓国人Aさん:ケニヤでケニヤ人の家に泊めてもらったら、現金が無くなっていた。
韓国人Bさん:タンザニア・アルーシャで夜4人連れで歩いていたら、7人連れの強盗に襲われて現金・カメラを盗まれた。
スーダン人Cさん:エチオピア・アジスアベバで暴力バーに入ってしまい現金を強奪される。
イギリス人Dさん:タンザニアでカメラを盗まれる。
日本人Eさん:南アフリカ・ブルームフォンティーンで、3人組に襲われてカメラを奪われる。
日本人Fさん:ジンバブエ・ハラレで夜、雨の中一人で歩いていたら、3人連れの強盗につかみかかられて現金・カメラ・パスポートを盗まれた。
同じくFさん:ヨハネスからケープタウン行きのバスで、途中、強盗団が岩を置いて道を封鎖し、警官隊と衝突して車が数台燃えるという現場に遭遇。
日本人Gさん:タンザニア・ダルエスサラームでタクシーに一人で乗っていたら、乗客が2人追加で乗ってきて後部座席の両側に座り、人通りの無いところに来たかと思うと、両側から拳銃とナイフを突きつけられた。現金・カード類などを盗まれる。
日本人Hさん:南アフリカ・ヨハネスブルグで首絞め強盗にあう。警察に行ったら、「現場にもう一回行って確認して来い」と言われたので、もう一度行ったら、同じ場所でもう一回首絞め強盗にあった。2回目はもう盗られる物がなかったので、許してもらったらしい。
日本人Sさん:タンザニア・シニャンガの宿で仲良くなった黒人に睡眠薬入りビールを飲まされて、貴重品の類を全て盗られる。


アフリカでは6分に1回の頻度で外国人旅行者が犯罪に遭っているらしいです。恐ろしいですね。。。
でも、僕の知り合いの旅行者のうち9割くらいは、無事にアフリカを抜けています。怖がりすぎもよくないですよね。


<食事>
エジプトでは、コシャリ。米、スパゲティ、マカロニ、をトマトソースでからめた食べ物ですが、安かった(100円以下)のでよく食べてました。フルーツジュースが安くて美味い。
スーダンでは、肉を焼いたのとパンの組み合わせ。ここもフルーツジュースうまい。
エチオピアでは、酸っぱい雑巾インジェラ。しかし、フルーツジュースは美味かった。
ケニヤ、ウガンダ、ルワンダ、タンザニアは、食文化はかなり似ていて、主食がウガリか米で、それにチキン、豆、魚、肉、のおかずをあわせるというスタイル。フルーツジュース屋をあまり見かけなくなる。
ザンビア、ジンバブエもウガリが主食。
モザンビークでは、シーフードが美味しかった。
南アでは、久しぶりのマクドナルドにしょっちゅう通っていました。食もヨーロッパです。ローカルの黒人は多分ジンバブエと同じような食事。


<行きたかったが行かなかった場所>
エジプトのアレキサンドリア:行っていれば、ナイル川の最下流と最上流を行ったことになってた。
モロッコのエッサウィーラ:寒さと下痢で断念。
タンザニアのセレンゲティ国立公園(サファリ):強盗直後だったので、金の節約のために断念。今思えば絶対に行くべきだった。ヌウの大移動を見たかった。
ザンジバル島のヌングイ:パジェ以上に綺麗なビーチらしい。
タンザニアのタンザン鉄道:キリンが見れるらしい。
マラウィ:湖が綺麗で、人もいいらしい。
ジンバブエ側のビクトリアフォールズ、バンジージャンプ:両替詐欺にあい、気持ちが萎えた。
ジンバブエのハラレ:先を急いでいたのでパス。治安も悪そうだったし。しかし、行った人に話を聞くと物価が安くて過ごしやすかったらしい。
南アのテーブルマウンテン登山:ウィンドウショッピングばかりしていて、ついに行かず。
ナミビアのナミブ砂漠:アフリカ大陸最大の見所という人もいる、別世界の風景らしい。老後の楽しみにとっておきます。
マダガスカル:アフリカと東南アジアがミックスした独自の文化。南米に早く行きたいので、パスしました。これも老後に。


<所感>
町や宿は汚くて設備が整っていない、ホットシャワーは無いし、水道や電気がそもそも使えない宿もあり、たとえ使えたとしても停電や断水は日常茶飯事、食事のメニューは限られているし、移動のバスは人と荷物ですし詰めで、しかもしょっちゅう故障で止まり、町を歩けば昼間は黒人に東洋人蔑視の言葉を投げかけられ、夜は強盗が怖くて出歩けないし、蚊に刺されるたびにマラリアの心配をし、油断をすると睡眠薬強盗や南京虫の被害にあう。でも、そんな毎日は刺激的で楽しいし(ドM?)、現地人は気さくでやさしくて親切で、風景はダイナミックで、星空は美しい。


会社を辞めてまで長期旅行に出たのは、アフリカ縦断したい、ということが大きな動機の一つでもありました。ですので、縦断を終えた今、ホッとしているし、「旅行に来てよかったあ」という気持ちです。
特に、モロッコ、エジプト、スーダン、エチオピアという前半部分は、新鮮な驚きが次から次へと起こるので、充実感がとてもありました。ザンビア以降は文化的にどこも似てくるので、あまりそういうことがなくなり、お金を使って観光やアクティビティをする以外では充実感を感じられなくなってきました。そういう意味では、ここで南米大陸に飛ぶのは時期的にちょうどいいのだと思います。


さあ、ついに第3フェーズ南北アメリカ編です!