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ハワイのお話

mana(マナ)

2005-02-15 | 文化
ハワイ語でマナという言葉を聞いている方はとても多いと思います。マナは霊力とも訳されていますが、「生きる力」と言うのが一番ぴったりしているような気がします。マナが宿るとは生命力があることだと思います。

ハワイはヒーリングスポットとも言われ、旅行をしていても、不思議な現象にあうことが多いように思います。日本では感じないような風の流れが、何かを表現しているような気がすることがあります。私はヘイアウが好きで訪ね歩いていますが、ヘイアウでKAPUの文字があるときは立ち入りません。その周りから眺めています。立ち入ることのできる場所では、「入っても良いですか?」と許可を求めることにしています。すると、自然が反応してくれることが分かりました。これはニック加藤さんの著書に書かれていたことを実践しただけですが、私達の問いかけにもちゃんと答えてくれる自然のマナの力を感じます。

生きる力こそマナなのだと思っています。それは私の中では神様という存在になります。

すべての植物、自然現象、人間関係、動物などマナがなければ今存在していません。今在るものはマナがあるからで、日本の八百万の神に近い信仰だと思います。今、こうした古代の信仰から学ぶ時代になってきているような気がしています。






ハワイ島のスムージー屋さん

2005-02-12 | 観光
ハワイではよく「スムージー」の看板を見かけます。ミキサーでいろいろなフルーツを攪拌させたもので、ジュースというよりピューレーにちかい飲み物です。フルーツの種類も一種類だけのもの、3種類混ぜたもの、ヨーグルトやアイスクリームが入っているもの、などさまざまあり、そのお店の特色があります。個人的にはフルーツだけのものがお気に入りです。ハワイ島のハマクアをドライブ中、フルーツの看板を見かけ、スムージを買いにお店の中に入りました。日系人のおばあさんが、冷凍庫から凍ったマンゴを出して、作ってくれたスムージーはマンゴ100%でフルーツの甘さだけです。そのお店の中は、時間が止まったようなのんびりした空気が漂っていました。
「どこに住んでいるの?」
「日本から来ました」
「甥が日本のアーミーで働いていますよ」
日本の事をいろいろと尋ねてきます。
ゆっくりと時間が流れていて、スムージーができるまで10分以上かかりました。
ホームメイドのお菓子も少しですが置いてあります。このお店にお客さんが来るのかなと思っていたら、Ding dongというお菓子を買いに常連さんがやって来ました。

ふと子供の頃、こうしたお店があったなと懐かしく思い出されました。
それからはハマクアコーストを通ると、このお店に寄るようになりました。

ガイドブックには載っていないけれど、とても美味しいスムージーがあります。



Honu

2005-02-11 | 観光
ハワイ語でHonuは海がめを表します。土地と言うハワイ語のHonuaはHonuと関係があります。亀の甲羅は、まるで大地のよう。大地の甲羅をのせて、海の中をゆうゆうと泳いでいる海がめは、ハワイの人の守り神のひとつでもあります。ハワイではそれぞれの家に守り神がいます。守り神を入れ墨にしている人も沢山見かけます。日本でも和服に紋章をつけますが、ハワイの入れ墨と同じ意味があります。

ハワイの海で泳いでいると、たくさんの海がめに遭遇します。スノーケルをしていると突然大きな塊が横切るので、一瞬びっくりしますが、海の中で無重力のように浮かんでいる亀はまるでUFOみたいに見えます。写真はハワイ島ヒロのビーチです。このビーチには守り主のような巨大な海がめがいます。息子がいても逃げません。ハワイでは海がめに15フィート以上近つくと罰金を払う法律があるので、人がたくさんいるビーチでも、安心して甲羅干しをしている亀を見かけることができます。

海亀に遭遇すると、なんだか得した気分になります。

ハワイのプレートランチ

2005-02-10 | 観光
ハワイでレストランへ行くと、あまり感動がありません。日本は各国の料理を食べることができ、美味しいお店もたくさんあります。ところがハワイではホテルの食事を毎日食べている人はいないのではないでしょうか?昔、3世代でハワイ旅行をしたことがありますが、祖父母はなじめず、それからはハワイに行く時は、日本からあらゆる食料品を持参して、自炊をしました。外で食べるハンバーガーより、やはり日本人ですから、持参したそうめんをゆでて食べると、お腹も満足するようでした。祖父は亡くなりましたが、ハワイでは美味しいものはないから自炊をするのがあたりまえになっています。今でもハワイにいるときは自炊しています。自炊派には嬉しいスーパー、朝市巡りが楽しめます。ホテルの朝食で食べるパパイアよりも、朝市で買った新鮮なパパイアの方が美味しいなと思います。ハワイではホテルライフよりも是非コンドミニアムやバケーション・レンタルで暮らしてほしいなと思います。

時にはローカルなプレートランチを取り入れると、安くて、美味しい食事になります。以前はコリアンやチャイナは妙に甘くて、日本人の口には合わなかったけれど、最近はおいしいなと思う店にめぐり合うことができました。写真はカウアイのコリアン・バーベキューのミックスプレートです。ハワイで食べると、めちゃくちゃ美味しくて、カウアイに滞在するときは必ず買います。確か7ドル位です。ボリュームがあるので、一人で一人前は普通は食べないかもしれませんが、ハワイでは胃袋も大きくなるので、ちゃんと食べられてしまいます。夫はハワイに行くと必ず4キロ太ります。空気の良いハワイでは、食べる量も日本とは違うのだなと感じています。

美味しいものを求めて、有名レストランやホテルのレストランを食べ歩いていましたら、是非こうしたローカルなお店のプレート・ランチを試して下さい。ハワイにも美味しいものがあるなと感動すると思います。


ココパームスホテルその後

2005-02-05 | 文化
ココパームスホテルの跡地を巡り、開発推進派とそのエリアをビジネスにつなげるのではなくカルチャー・パークにして保存しようとする人たちとの意見のやり取りを、シビックセンターで聞く機会がありましたが、残念ながら許可がおり、近代的なホテルに生まれ変わろうとしています。プアナニ・ロジャースさんからのメールでは、ほんの一部分はカルチャー・パークとして残そうと言う申し出があったそうです。かつて、この場所は先住ハワイ民族のアリイ(王族)の場所でした。貴重な文化的な遺産でもあるベルストーンやポハク、ヘイアウなどが点在しています。この道は王族の道と言われ、普通の人は入れなかった場所です。マナが宿り神聖な場所なのです。
プアナニさんは、掘り起こし作業は注意深く見守りたいとありました。もし、骨などが掘り起こされた場合は、誰も見ていないと、そのまま供養されずに処分されてしまうからです。ハワイ島のホクリア・リゾートの時もそうでしたが、開発する人は、もっとこの地で暮らしてきた人々の祖先の遺骨に敬意を払わなくてはいけないのではないかと思います。

That he will now have to know that he needs to pay a "spiritual price" for anything he has done.

「開発するものはしたことに対する精神的な対価を払う必要があることを知る必要がある」
と書かれていました。

spiritual priceとはお金で買うことのできない大切な文化、本来保存されていくものがビジネスの対象になり実行された時に、払うことになるものだと思っています。

長い歴史の中で培われた文化、芸術、もろもろの事は、お金には変えられません。先住民は少数であり、経済的に裕福ではありませんが精神性の高い文化を持ち、私達資本主義世界の人間も、彼らの英知から学ぶ必要を感じています。なぜなら、お金では買えない心の豊かさがあるからです。

心の豊かさをお金で買うことはできません。