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ハワイのお話

ココパームスホテルその後

2005-02-05 | 文化
ココパームスホテルの跡地を巡り、開発推進派とそのエリアをビジネスにつなげるのではなくカルチャー・パークにして保存しようとする人たちとの意見のやり取りを、シビックセンターで聞く機会がありましたが、残念ながら許可がおり、近代的なホテルに生まれ変わろうとしています。プアナニ・ロジャースさんからのメールでは、ほんの一部分はカルチャー・パークとして残そうと言う申し出があったそうです。かつて、この場所は先住ハワイ民族のアリイ(王族)の場所でした。貴重な文化的な遺産でもあるベルストーンやポハク、ヘイアウなどが点在しています。この道は王族の道と言われ、普通の人は入れなかった場所です。マナが宿り神聖な場所なのです。
プアナニさんは、掘り起こし作業は注意深く見守りたいとありました。もし、骨などが掘り起こされた場合は、誰も見ていないと、そのまま供養されずに処分されてしまうからです。ハワイ島のホクリア・リゾートの時もそうでしたが、開発する人は、もっとこの地で暮らしてきた人々の祖先の遺骨に敬意を払わなくてはいけないのではないかと思います。

That he will now have to know that he needs to pay a "spiritual price" for anything he has done.

「開発するものはしたことに対する精神的な対価を払う必要があることを知る必要がある」
と書かれていました。

spiritual priceとはお金で買うことのできない大切な文化、本来保存されていくものがビジネスの対象になり実行された時に、払うことになるものだと思っています。

長い歴史の中で培われた文化、芸術、もろもろの事は、お金には変えられません。先住民は少数であり、経済的に裕福ではありませんが精神性の高い文化を持ち、私達資本主義世界の人間も、彼らの英知から学ぶ必要を感じています。なぜなら、お金では買えない心の豊かさがあるからです。

心の豊かさをお金で買うことはできません。