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ハワイのお話

カヌー

2005-09-26 | 文化
フラとカヌーは深い関係があるらしい。今回ホイケに参加しなかったら分かりませんでしたが、ワイルア川でカヌーを漕ぐ機会を頂きました。プナさんからカヌーとフラとの繋がりを説明していただき、私は海洋民族としてハワイにたどり着いた人々の遠い昔を思い浮かべていました。カヌーを漕ぐときはフラのオニウの腰をくねらせて、漕ぐことを知りました。インフィニティの形の中心が自分になります。そして、一緒にカヌーを漕ぐ人々の呼吸が一致しないと、うまく進みません。実際に体験してみると、良く分かります。フラの奥の深さと、すべてが結びついているハワイ文化を感じたひと時でした。

フラを知ると、ハワイ文化を知ることになり、ああ、そうだったのだ!と本を読んでいただけでは分からない、繋がりを知ることができて、とても嬉しいなと思います。

クム

2005-09-20 | 文化
クム プナさんがフラの基本はカヒコだと言います。カヒコの中でも、昔から伝わっているフラの何曲かは全体に変えてはいけないそうです。だからその曲は、どこのハラウにいても、同じ振り付けになるそうです。

カヒコの衣装は布地が間に合わなかったので、カウアイで用意してくれました。本当は自分達で縫って用意しなくてはいけなかったのですが、間に合わなかったのです。パウの数は約15着。一人一人の衣装を丁寧にクム自ら、夜中までミシンを踏んで作って下さいました。一緒に作業を手伝っていた、カウアイのフラ シスターのMちゃんが、「どうして他の人に任せないのですか?」と尋ねたら、「「これはただの作業ではないの。エネルギーを注ぐから、簡単には人には任せられないのよ」と言われたそうです。頂いたパウは背丈にピッタリ合って、プナさんからのマナを頂いたような気持ちになりました。こんなクムに出会えてとても幸せに感じました。

ホイケ

2005-09-16 | 文化
ホイケの会場はワイルア川流域のヘイアウに囲まれた屋外でした。くじゃくや野ブタの親子がいる、とっても素敵な会場。大きなパンの木があるハレが私達日本のハラウ「ホアロハ」の控え室になりました。なんて素敵なところだろう。こんな大きなパンの木見たことないなと思いました。時差と睡眠不足で身体は疲れているけれど、この地で踊れる感動でいっぱいになりました。
前日クムのプナさんが「ここはヘイアウに囲まれた神聖な場所。必ずグリーンを身に着けなくてはいけません」と言われ、私達はラウアエでレイポウを自分達で編んだのです。とてもよい香り。会場もすべて手作り。ステージを飾る花、テントを飾る花、どれもこれも生花です。ティーリーフの少し茶色くなった葉を使って、縛りました。ティーの葉は強いことが分かりました。なんという贅沢。今切り取ったばかりの熱帯植物を会場に飾るのは、楽しくて嬉しくなりました。

フラの話

2005-09-16 | 文化
フラのホイケがカウアイであるので、私もハラウのメンバーと一緒に参加させていただきました。フラ歴はまだ半年で、まだまだ分からないことばかり。慣れていないので、すぐに振りも忘れてしまいますので、こんなにヘタなのに、ホイケに参加してよいのだろうかと思ったことがありますが、思い切って参加してよかったです。
クムのプナさんが「Hula is life」とよく言われます。フラは上手に踊るのではなく、心が入っているのは見ていて分かります。という言葉を信じて参加することにしました。大好きなカウアイだから、カウアイの自然の中でフラが踊れたら嬉しいなと思いました。ホイケ当日は東を向いているリドゲート パークでエ アラ エを唱えて朝日を拝むことから始まりました。プナさんが、そうすることで太陽が一日照らしてくれるのよと言っていたように思います。朝日を拝むのは日本のご来光と繋がっています。太陽が雲の間から顔を出した瞬間は、神々しい気持ちになりました。さあ、ホイケの始まりです。

Kuamo'o road(kauai)

2005-07-18 | 文化
カウアイ島のワイルアから山側へ通じる道路はKuamo'o Roadと言われ、ココパームス・ホテルの跡地があります。この道沿いにはベルストーンをはじめ、ヘイアウなどがあり、王族の道とかつてよばれたそうです。(写真はへその緒を隠したと言われているポハク)その道沿いにあり、ワイルア川を望むB&Bに泊まった時、私は夢を見ました。普段から夢は良く見るのですが、このときの夢はとても鮮明で、起きてからも覚えていました。夢の中で、この地の説明を沢山聞いたように思います。「リドゲートパークに隣接しているヘイアウからヒンズー寺院までの道はレイライン(龍の道)といわれ、人間のチャクラシステムに対応している」と言う夢でした。リドゲートのヘイアウが第一チャクラだとすれば、ヒンズー寺院を経て、ワイアレアレに到達する、エネルギーの流れを多次元的に説明してくれる夢を見ました。人間の身体に流れるエネルギーは風水で言われる気の流れのように、その土地のと対応しているそうです。写真のポハクはへそと言うことでおそらく第3チャクラだと思います。とても鮮明な夢で、なるほどと思い、地図を見て確かめたら確かに龍みたいな道でした。でも、ヘイアウの並び方に何故ヒンズー寺院が入っているのか分かりませんでした。ところが、カウアイのプナさんのお話を聞いたとき、ヒンズー寺院はヘイアウだということが分かり、とても驚き、夢の真実性を認めることになりました。ワイルア川はエジプトのナイル川と同じだということを発見して、改めてこの場所の大切さを感じました。
プナさんのお話では夏至の日のオリオン座の配置にヘイアウが並んでいるそうです。確かエジプトのピラミッドは春分の日の配置になっていると思います。日本のお寺もお盆の頃の星の配置になっているのよと言われていましたが、全然知らなかったのでびっくりしました。京都の西本願寺、東本願寺と言われていました。
この地のココパームス・ホテル跡地で8月の満月に祈りのイベントがありますが、新しいホテルが建設されるにせよ、宇宙の星座を地に写しだした、この地の大切な意味を多くの人に知って欲しいなと思います。

8月19日ー20日ココパームス・ホテル敷地にて

2005-07-17 | 文化
`AHA HO`ANO
A 24-hour Vigil of Sacred Hawaiian Prayer Chants & Ceremonies
Friday, August 19 to Saturday, August 20, 2005
12noon to 12noon
Coco Palms Resort Grounds, Wailua
Please join us under the Mahealani moon as we gather to ho`omana the
sacred lands of Wailuanuiho`ano by holding an overnight vigil of
traditional Hawaiian prayer chants and ceremonies in honor of our
ancient Hawaiian ancestors and ali`i. A set order of Hawaiian protocol
will be delivered at the top of every hour which will include mele
pule, mele oli, and hula pahu. Opportunities for the presentation of
traditional ho`okupu, along with offerings of chants, hula and ha`i
`olelo appropriate to the occasion will also be included. Participants
and observers will be expected to respect the intent of the gathering.
Traditional garments requested.
No photography or videotaping allowed.
No protesting, picketing or disruptive activities allowed.
This is a gathering of reverence, peace and aloha.
We humbly request your participation & support
For further information, please call:
Nathan Kalama at 822-2166 or Kehaulani Kekua at 821-2070.

プナさんのフラダンス

2005-05-12 | 文化
カウアイ島滞在中、プナさんの練習に参加しました。ほとんどプナさんのお話でした。
カウアイのハラウには日本人の方もいらっしゃるので、横でお話の内容を通訳して貰いました。
フラはNo judgeだそうです。(判断しないという意味かなと思いました)大切なのはintentionで、それは踊りを見ればすぐ分かると言われていました。
フラはintention(意志)だといつもプナさんは言っているそうです。ダンスを踊るのは、時間的に少なく、ほとんどがフラを踊る上で大切なお話が占めているそうです。そのお話を聞くのが楽しいとその日本の方は言われていました。
intentionの入ったフラダンスは自ずと美しくなるから、形にとらわれてはいけないそうです。
そして、「ヘイアウへ行くときは、ゲートが開くから、できるだけジェラシーなどの感情を持たないで下さい。何かあれば、一人で悩まずに、いつでも私に話してください。自分の中で解決しようとしていると大変だから、どんな些細なことでも話してください」と言われていました。
踊りに心が反映することをプナさんは教えてくれました。

ココパームスホテルにて24時間の祈り

2005-04-23 | 文化
以前このプログで「ココパームスホテルその後」を書かせて頂きましたが、今現在工事は行われていないようです。その場所で以下のイベントがあることをプアナニさんから教えて頂きました。

2005年6月17日の正午から18日の正午まで24時間の徹夜の祈りがあります。ハワイ全島からクムフラやそのハラウのメンバーが、地元民と一緒に集い、フラ、チャント、祈りを行います。
この徹夜の祈りは、私達の祖先と、現在ココパームスホテルが建っているWailua-nui-a-hoana地区を源とする彼らのスピリット(魂)をたたえ敬意を払う目的で行われます。
このイベントは、我々の世代が祖先を敬い儀式を行ったということを後の世代に知ってもらうために記録に残されることでしょう。またそこには歴史的な大きな椰子林もあります

Numerous kumu hula (hula teachers) and their students as well as people of
the community, will be gathering on the grounds of the old Coco Palms Hotel
for a 24 hour prayer vigil. This invitation is being sent to all islands of
Hawaii.

Date: June 17th to June 18th, 2005
Time: Noon to Noon the next day

The purpose of the vigil to to honor and pay our respects to our ancestors
and their spirits that come from the Wailua-nui-a-hoana area, where the Coco
Palms is located. It will be documented for future generations to know that
we of the present generation have done our part of proper respect and
protocol to honor our ancestors. There is also a large historic coconut
grove there.

私はこれから開発が進まれるであろう場所で、こうしたセレモニーを行うことに、Malama Ainaの気持ちを感じています。

ホーム・スクーリング

2005-03-21 | 文化
昨年カウアイを訪れた時、気が付いたことがあります。
カウアイ在住の方とお会いすると、小学生ぐらいの子供さんが一緒にいるのです。
あれ?今の時間は学校へ行っているのではないのかな?と思い、尋ねたところ
「ホーム・スクーリング」と言われたことが何度かあります。
学校の教材を自宅で親が教えるシステムです。子供達は学校へ通う必要がなくなります。
そんな訳で、フラダンスのレッスンには必ずホームスクーリングの子供も来ています。
外で遊ぶ時も、交通事故などの心配もないので、それぞれ木に登ったりして遊んでいます。息子と一緒にカウアイで出会ったK君も、そんなお子さんです。おおよそ一年後に再会した息子とK君はとても仲が良く、一緒に木登りをしたり、キャッチボールをしたりして遊びます。
「何故、学校に行かせないの?」と尋ねたところ「公立校は先生が良くない」「麻薬の心配がある」「友人関係が不安」「小学生の勉強なら親でも教えられる」などいろいろなお答えを聞くことができました。有名なアインシュタイン博士も学校になじめず、母親が教えていたということは聞いたことがあります。
日本でこのホーム・スクーリングを採用したら一体どのくらいの方が利用するでしょうか?
子供の教育は学校にお任せ、その間に母親は仕事というパターンが定着している日本では、毎日子供が親と一緒にいるのは無理なような気がします。

でも、ちょっと考えてみると、カウアイで出会ったホーム・スクーリングの子供達は、いつ勉強しているのかなと思うところがありますが、大自然の中でのびのびと暮らし、K君を見ていても、好きなスポーツを充分できる環境にあるので、ただできるだけではなく、周囲との調和を保つ技を小さいながらも身に付けているような気がします。

教育ってなんだろうと改めて考えさせられるのでした。

フラダンス「ホアロハ」

2005-03-06 | 文化
先日、このプログでも紹介させていただきました「ホアロハ」のワークショップ(親睦会)がありました。主旨は時間帯が違う「ホアロハ」のメンバーの交流会でしたが、フラが好きな方々の参加もありました。とても大きな会場に沢山の方々がいらっしゃいました。踊りの技術を競うのではなく、皆で同じ曲をレッスンすることに、大きな意義があったように感じました。私はフラ歴3ヶ月、未だにステップの名前も分からないのに、舞台で踊りました。フラダンスは上手と言うより、ひとつのまとまりのエネルギーのような感じがしました。下手な私でも、下手でも構わない雰囲気がありました。知っている人が、知っていることを伝えれば良く、背伸びする必要も、上手に踊る必要もなく、自らが楽しんで踊ればよいのだと気が付いた会でした。

もちろん、最後のビデオ撮影で踊られた「ホアロハ」の代表elamaさんの踊りは、とても力強くすばらしかったです。でも、私達は一人一人違うから、感情表現も皆違ってよいのです。核はアロハ。そこに繋がって皆で踊れば、ひとつの円(縁)が生まれるのだなと実感した一日でした。

以前、フラを習いたくて、あるフラの雑誌に載っている自宅近くの方に電話したことがあります。
その時の話で、「フラダンスは個人レッスンを3ヶ月受ければ、ステージに立てます。」私「舞台で踊りたいとは思わないのですが。」「え?皆さんの前で披露したくないのですか?それなら是非舞台を見にいらしてください。チケットを配って下さいね」このやりとりで、思い描いていたフラとは全く違う世界を見てしまい、フラダンスを日本で習うのは諦めていました。でも、昨年11月カウアイへ遊びに行った時、「ホアロハ」の存在を教えていただき、憧れのフラダンスを日本語で教えていただけて、自分が今まで思っていたフラに出あえ、嬉しいなと思います。

フラは祈りに似ています。文字を持たなかった人たちが、踊りに気持ちを表しているなと感じることがあります。ペトログリフにある文字は、宇宙エネルギーの結晶のように感じます。この文字を伝えるためにフラが生まれたように思います。ペトログリフの人の形をカヒコで表現すると、人のイメージが沸いてきます。カヒコは古代神聖文字を身体で表現しているなと思います。

先日のTVで見たプナさんのフラに対する思いが、日本でも育っていく嬉しい予感がします。