切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

京都府京田辺市 白山神社・咋岡神社・法連寺

2017-06-11 00:02:43 | 撮影
今回は京田辺市にある3箇所を回った。

 白山神社は市街地から少し離れた山麓にある。目立たない場所にあって、地域の人以外に市民達の多くは、あまり知らないのではないかと思う。
 


 境内も狭く、ぱっと見たところ何か古めかしいだけの印象だが、ここは由緒のある神社で、京田辺では最古の神社と言われている。
 本殿は室町時代の建築だと言われ、国の重要文化財に指定されている。また本殿前の石灯籠に刻まれた銘から、西暦でいうと1433年のものだということが分かっている。石灯籠は国の重要美術品に指定されている。また石段にも西暦でいうと1559年の刻銘があって、建築年代がこれらによって概ね分かっている。
 実際に石灯籠や石段をしっかり見てみたが、その刻銘がどうにもよくわからない。たぶん専門家が拓本などにとって、綿密な調査をしたんだと思う。一素人ではちょっと無理。
 こうしてみると一見なんでもないような神社だけど、相当内容の深い見所のある神社だということが分かる。
   


 次に草内地域にある咋岡神社(くいおか)に行く。小学校のすぐ横にあって周囲は住宅街。 
 


 創建は鎌倉時代。少し長い参道を入り、次に境内は横に広がっている。綺麗に整備されて大切にされている。全体が京都府の文化財環境保全地区に指定されている。
 本殿は江戸時代に建てられたようで、京都府の登録有形文化財。非常に静かで落ち着いた雰囲気で、地域の信仰を集めているような神社だと思う。      


 宝泉寺は咋岡神社の斜め向かい側にある。
 

 創建は不明らしいが、境内にある石像十三重塔が弘安元年の刻銘があり、西暦でいうと1278年、鎌倉時代となる。また三宝荒神玉石塔もよく知られている。
 本堂などの建物は比較的新しく、寺院全体が境内も含めて綺麗に整備されており、古さを感じさせない。その中で十三重塔だけが、古い歴史を感じさせる。この部分だけが何か異質の存在感がある。本尊は十一面観音像。 
   
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