目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「ワンダー 君は太陽」親切を選べ。

2018年07月09日 | 映画タイトル や・ら・わ行
もう一本の良かった映画。
2年前に原作を読んでから、ずっと大好きな物語です。

「ワンダー 君は太陽」 (WONDER 2017年・米)

R.J.パラシオの児童書が原作。

遺伝子の異常(トリーチャーコリンズ症候群)で
生まれつき顔に重い障害をもった男の子オギー。
小さいときから何度も手術を繰り返し、
ずっと家でママに勉強を教わってきた。

10歳になり、私立学校に通うことになるが・・・

オギーと周りの人たちのそれぞれ立場から物語が進行するのは原作と同じ。

オギーはとても賢くユーモアがあり勇気のある優しい男の子。
でも、世間の目は残酷だ。特に子供は。

もちろん、現実はもっと厳しいだろうし、
世の中、優しい人ばかりではない。
いじめっ子のジュリアンとその両親のような態度も
本音で言えば、ありうることだろう。

綺麗ごとばかりじゃない。
ママは自分の夢を諦めた。
お姉ちゃんなんかグレてもいいぐらいの辛い毎日だ。
パパも飄々とおどけてるけど、1人泣きたい夜もある。

それでも、両親は明るく優しくオギーに接し、
手をかけざるをえない弟にかかりっきりの両親に
不満や寂しさを感じつつも、健気にがんばるお姉ちゃん。
クラスメートや先生たち。

様々な学校の行事や出来事を経験し、傷つくこともあるけれど
持ち前の魅力で周りの人たちを変えていくオギー。

そんな社会の中を生きていく子供たちに
担任のブラウン先生は「格言」を通じて
いろんなことを考え、行動することを教える。

「正しいことをするか、親切なことをするか、
どちらかを選ぶときには、親切を選べ。」

うううう・・・よかった。
1人で泣いてました。タオル握り締めて。

原作のよさを損なうことなく、優しくあたたかく
重いテーマをユーモアも交えて描いていました。
いつも好きな原作の映画化には文句ばっかり言ってますが、
今回は大満足です。

なんといっても、私の最愛の俳優オーウェン・ウィルソン
パパの役と知ってすごく嬉しかった!!
映画化を知って以来めっちゃ楽しみにしてました。
予想通り、明るくてオトボケで優しいパパでした。適役!
ママはジュリア・ロバーツ。
しっかり者で時に暴走気味なとこも合ってた。

特殊メイクのオギー役、ジェイコブ・トレンブレイ君も
とても可愛かったし、子役のみんなも可愛かった~。

いっつも吹替え版ばっかりなのに、この映画はどうして字幕版なんだろう???
子供たちに見てほしいのになぁ。なんで????


でも、原作もぜひぜひ読んでほしい、と
ことあるごとに絶賛している私です。

アナザーストーリーとして
「もうひとつのワンダー」という本も出ています。
いじめっ子ジュリアン、優等生シャーロット、オギーの幼馴染クリストファーの
物語です。
ジュリアンを擁護するわけではないけど、ぜひ読んでほしい!

そしてそして、ブラウン先生の大好きな格言を集めた本
「365日のワンダー」という素敵な本も出ています。
毎日ひとつずつ、趣向を凝らしたデザインで
格言が紹介されているもの。

「It always seems impossible until it is done.
何事も、成すまでは不可能に見えるものだ。
 -ネルソン・マンデラ」 などなど。

格言だけでなく、合間にはブラウン先生のエッセイも。
生徒たちとのやりとりもあります。「もうひとつのワンダー」を読んでからどうぞ!
・・・この本は学校の先生にも読んで欲しいなぁ。
まるでブラウン先生が実在の人みたいだ。

いい本に出会えてよかった!
いい映画が観られてよかった!
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