目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「元気でいてよ、R2-D2。」 北村薫

2009年09月15日 | 読書
やっと直木賞を受賞された北村薫さんの新刊。
「元気でいてよ、R2-D2。」
(北村薫/集英社)

もともと大好きな北村さんなんですが
タイトルが!R2-D2って?どんな話?と興奮して
(もちろん、私はSWファン)読んでみたんですが・・・。

短編集です。
それも、”人生に射す影を捉えた”怖い短編。
ネタバレですが、R2-D2とは(↓ドラッグ反転でどうぞ)
表紙の絵にある、ロボットちっくな
エスプレッソマシーンのことでした。

だから SWとは一切関係ありません。がっくり。

北村さんらしい、といえばそうですが
さらっと読んで、あ、そうか!
とじわっとくる怖さ。
怖いといっても、ホラーとか衝撃の結末
というのではないんですよね。
人間の心の奥底にある負の感情の怖さ
忘れようとしていた記憶が
引き戻される瞬間・・・。

初期の”円紫さんとわたし”シリーズに
似ているかもしれません。

前書きで触れている「腹中の恐怖」は
ちょっとありえない話で、
それほどでもなかったけれど
(その状況の女性が読むにはキツイけど)
「よいしょ、よいしょ」や
「三つ、惚れられ」が怖かった。

「さりさりさり」という話が
ちょっとわからなかったんだけど・・・
分をわきまえない”蛇”は妹ってこと?
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