目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「おまけのこ」

2005年09月06日 | 読書
大好きな「しゃばけ」シリーズの第4作、
「おまけのこ」(畠中恵・著)

「しゃばけ」のことは前にも書きましたが、大好きな一冊です。

廻船・薬種問屋のお坊ちゃんは たいそう病弱で、
みんなに甘やかされて育っていました・・・。
二人のしっかり者の手代、色男の仁吉に、力持ちの佐助は
実は白沢と犬神という妖。そう、坊ちゃんの周りには
妖怪や”つくも神”がいっぱい!
物騒な事件を病弱な坊ちゃんが 周りをはらはらさせながら
解決していきます。

今回も、ぼっちゃんの子供の頃の事件や遊郭の禿を足抜けさせる話など、
短編が5作収められていて、あっという間に読めます。
今回は、洒落者の”屏風のぞき”や やんちゃな”鳴家(やなり)”が
主役の話もあって、ファンには嬉しい(笑)

前に感じた、北村薫さんの”円紫師匠と私シリーズ”などの
推理モノに似ている、という感じはさらに強く受けました。
(=私はとっても好き)
日常の中で、人の心が巻き起こす、ちょっとした事件、
誰の心にもある闇や孤独をじんわりと描いているから。

たとえば、人の弱みにつけこむ”狐者異(こわい)”という妖怪の話、
人の目に晒されるのが不安で、おしろいを塗り重ねずにはいられない
白粉屋の娘さんの話など・・・。

さらっと読み終わって、温かい気持ちになると同時に
なんだか寂しさも感じる物語です。

ぜひぜひ 大河ドラマ「新選組!」脳内キャスティングでお読みください!

ぼっちゃん=堺雅人(年齢的にちょっと苦しい?)
仁吉(色白、切れ長の目の色男。冷酷な面あり)=山本耕史
佐助(気は優しくて力持ち!)=照英
屏風のぞき(おしゃれでイヤミな性格)=谷原章介
鳴家(小鬼。無邪気で食いしん坊で騒がしい)=山本太郎






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2 コメント

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Unknown (iruka)
2005-09-09 05:01:37
面白そうですね。おばけが出てくる小説で宮部みゆきさんの「あかんべえ」というのも、面白かったです。

「妖怪大戦争」・・実は観たいけど、まっ、映画館に行ってまではねぇ。

おばけ、妖怪もの面白いですよね。

それに人情話が加わったりしてね。
返信する
妖怪 (kino)
2005-09-10 09:56:42
こういうものの存在があると思うから、昔の人は

モノを大事にしたり、感謝の気持ちを忘れなかったり、

ってことがあったんでしょうね。

「あかんべえ」って面白そう。
返信する

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