目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「NINE」 スター隠し芸大会・・・みたいな

2011年03月31日 | 映画タイトル た・な行
豪華キャストが気になって、観たいと思っていた本作。
WOWOWにて。

「NINE」(NINE 2009年・米)

「フェリーニの81/2」を原案とした、
ブロードウェイミュージカル作品を映画化したもの。

出演・ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、
ニコール・キッドマン、ペネロペ・クルス、
ジュディ・デンチ、ファーギー、
ケイト・ハドソン、ソフィア・ローレン・・・という
そうそうたるメンバー!

過去に名作を生み出した映画監督グイド・コンティーニは
新作の撮影を前に、脚本さえ未完成の完全なるスランプ状態。
現実逃避をはかり、愛する女性たちに慰めを求めるが・・・

「81/2」よりはわかりやすくて、
ゴージャスな歌と踊りで楽しませてもらいました。
でも、心に訴えるものがあるか??というと
後になんも残らんかった・・・。
稀代の女好き甘ったれ芸術家の苦悩と
彼を愛した女たちの苦労には
”ハイハイそうですか”って感じです。

これは舞台で生で観た方がいいだろうなぁと
強く感じました。
「Be Italian」のシーンなんか迫力あるだろうな。

観終わった後、ファーギーの「Be Italian」と
ケイト・ハドソンの歌う「Cinema Italiano」が
頭の中をグルグルまわってます。

ケイト・ハドソン、映画の役柄としてはチョイ役なのに
印象的でオイシイ曲を歌ってトクしてるよね。

ジュディ・デンチも素敵でした。
ペネロペも可愛い&セクシー。
私の映画お休み期間で、出演作を観ていない
マリオン・コティヤールも役にぴったりな感じ。

ただ・・・これだけの有名俳優、女優が歌って踊ると
”わぁすごい~!”ってことが先にたってしまって、
新春オールスタースター隠し芸大会的にしか
見えなくなってしまうのです。
そう、「ムーラン・ルージュ」や「シカゴ」みたいに。

しつこいようですが、私が「オペラ座の怪人」にハマったのは
キャストが(当時私にとって)無名だったからこそ、
純粋に作品に入り込めた、ということです。
(結局はソレかいっ!)

本作は亡くなったアンソニー・ミンゲラに
捧げられていましたが、彼の遺稿となった
作品だったんですね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「オペラ座の怪人」in京都 | トップ | 最近読んだ本アレコレ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿