目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

8月に読んだ本

2012年09月01日 | 読書

8月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3361ページ
ナイス数:244ナイス

ぐるぐる猿と歌う鳥 (講談社ノベルス)ぐるぐる猿と歌う鳥 (講談社ノベルス)
子供が読んだらワクワクするだろうな。夜中の冒険、そううまくコトは運ばんでしょ(笑)でも、描かれている事情は深刻。終盤、悲しく重い気持ちになったけど、彼らが強く明るく成長していけるといいな。
読了日:08月31日 著者:加納 朋子


あさひなぐ 6 (ビッグ コミックス)あさひなぐ 6 (ビッグ コミックス)
今回は試合シーン満載で手に汗握った!面白かった!っていうか、自分がやってた頃のこと思い出して、ものすごく試合を見たくなった。(もうやるのは無理だから(笑))振り替えして面、カッコイイだろうなー!!!!前の5巻で、今後スポ根展開になっていったら、なぎなた・剣道経験者じゃない人はついていけるかな?なんて少し思ったけど、もう、そんなの気にならないです(笑)迫力あるシーン、どんどん描いてください!
読了日:08月31日 著者:こざき 亜衣


ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)
続きが待ち遠しいシリーズのひとつ。いつもの古書にまつわるミステリーに、栞子さんの家族のナゾが少しずつ明かされていく展開。”消えない絆”とは、本が繋ぐ栞子さんとお母さんの絆なのかな。あの可愛いキャラクターの話や、宮澤賢治の話、面白かった。そういえば、昔、賢治の作品を読み始めた頃に、作品には推敲版がいくつもあって未完成なことを知り、子供心にはややこしすぎてついていけなくなったのだけど、大人になった今では、それが奥深く、興味深い研究の対象なのだなぁ・・・と思う。
読了日:08月29日 著者:三上 延


窓の向こうのガーシュウィン窓の向こうのガーシュウィン
なんとなくぼんやりとした淡い色調の小説だったと思う。言葉や表現は面白く素敵なものがたくさんあって、じっくりと読み返したいと思えるのだけど、主人公のことがいまひとつ理解しきれない。自信なさげで頼りなく弱々しい印象が、”先生”一家と出会って以降、あまりにも成長著しくて、普通に聡明でしっかりした娘さんに感じられたので・・・。それだけ素晴らしい出会いだったということでしょうね。
読了日:08月28日 著者:宮下 奈都


きつねの でんわボックス (新・ともだちぶんこ)きつねの でんわボックス (新・ともだちぶんこ)
以前買ったものを、息子がみつけて「読んで~」と言われた。案の定途中からボロボロ泣いてしまって息子(5歳)はポカーン。”でんわボックス”はかろうじて見たことあるから知ってる、と言ってたけど・・・。たぶんこの本の”男の子”と同じくらいの息子を目の前にして、涙なくして読めませんって!!”小学校1・2年向き”と書いてあるけど、それくらいになったら、この母親の心境が理解できるものなのかなぁ?
読了日:08月25日 著者:戸田 和代


すみれすみれ
高校受験前の思春期の娘・藍子に、大人の事情をあれこれ隠しつつ、精神的に不安定な37歳のレミを居候させ、お守りをまかせる、というのはどうなのか??挙句にはあんな形で追い出すし・・・。詳しくは描かれていないけど、この両親とレミの間には、もっとフクザツでドロドロな何かがあったのかもしれない、と勘ぐってしまう。藍子とレミは本当に心が通じ合ったといえるのでしょうか・・・。なんか、大事なとこまで理解しきれていない、消化不良な読後感です。
読了日:08月21日 著者:青山 七恵


青春、手遅れ青春、手遅れ
益田ミリさんの、ちょっと意地悪なとこも好きだ。年代が同じだけに、共感することしきり。
読了日:08月18日 著者:益田 ミリ

 
コンカツ?コンカツ?
いかにも「CREA」連載の小説。たしかに、年齢が上がればあがるほど結婚相手に求めるものも、妥協できないことも多くなるだろうけど、そこまで自分に価値があって、完璧なのか?この女性4人、幸せな結婚生活が末永く続くとはとても思えない。それもまた、自分の幸せの追求のため、離婚再婚も念頭に置いてるんでしょう。妊娠した登場人物も、信じられない軽率さ。そして、自分の父親と赤裸々な話を高級レストランでする???書いてて、だんだん腹が立ってきました。やっぱり男性が描く女性の物語って苦手だ。
読了日:08月17日 著者:石田 衣良


やりたいことは二度寝だけやりたいことは二度寝だけ
最近お気に入りの一人、津村さんのエッセイ。やっぱりいいキャラでした!「ポテン生活」の木下さんの挿絵が、テイストも似ててピッタリです。そうでしたね、大阪の方でした。だから私は小説の一人ツッコミの様子やクールな観察眼に共感し惹かれるんだろうなーと思います。会社員と小説家の二重生活、大変でしょうが、ずっと会社員の視点も持ち続けていて欲しいと思います。それにしても、職場のミスコピーの裏でメモ帳作ってるって・・・(笑)
読了日:08月14日 著者:津村 記久子


最果てアーケード最果てアーケード
小川洋子さんの物語ほど”静謐”という言葉が似合うものはないのでは、と思わされる。静かで穏やかで、しん と かなしい。死の匂いが濃く漂っているのに、どこかあたたかく優しく切ない。読んでいる間、自分もアーケードの中庭に佇んでいて、淡い光や古い匂いに包まれいるのに、本を閉じたとたん、現実に引き戻される感じがした。遺髪レースって、本当にあるんですね。
読了日:08月11日 著者:小川 洋子


夏まぐろ―料理人季蔵捕物控 (ハルキ文庫 わ 1-17 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)夏まぐろ―料理人季蔵捕物控 (ハルキ文庫 わ 1-17 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)
わりとサクサク新刊が出るので楽しみにしているシリーズだけれど・・・相変わらず殺人事件の背景はドロドロしている。瑠璃さんのいきなりの変化にもビックリ。この先どうなるのだろう?!鮪が下等な魚として嫌われていたことは、以前知って面白いなーと思ったのだけど、想像以上の嫌われよう!鮪の描写のところはとても美味しそうだった。
読了日:08月09日 著者:和田 はつ子


鍵のない夢を見る鍵のない夢を見る
辻村さんの作品は最近のものしかまだ読んだことがないけれど、丁寧でリアルな心理描写が素晴らしいと思ってます。この、どうしようもない状況でもがいている女性たちの短編集、自分と関わりのないような話でも、なんだか”うん、わかるわかる”と思えてしまうところがあって・・・。鍵のない夢、とは 出口のない深い闇かもしれない。なかでも、妊娠・出産・育児を描いた「君本家の誘拐」のリアルさ、やはり辻村さんご自身が母親になられたことが反映されているんでしょうね。主人公の心理、ものすごく共感してしまって怖いほどでした。
読了日:08月07日 著者:辻村 深月


シフォン・リボン・シフォンシフォン・リボン・シフォン
またもや、装丁と帯から受けるイメージと違う作品だった。子供の頃からの親との確執、その末の介護、自分の病気、打破したい現状、夢と現実・・・かなりシビアでリアルな話を、繊細で美しいランジェリーが浄化してくれる。なくても生きていけるけど、あれば心が豊かになるもの。この本ではそれがランジェリーだけど、そういうものを大切にしたい。「ビストロ・パ・マル」シリーズ同様、また続きがあれば読みたいです。
読了日:08月06日 著者:近藤 史恵


かくかくしかじか 1 (愛蔵版コミックス)かくかくしかじか 1 (愛蔵版コミックス)
やっぱり東村さんはただものじゃないな(笑) むちゃくちゃな漫画いっぱい書いてて、ドタバタな私生活で、おしゃれな美人さんだけど、宮崎で面白い優しい人たちに囲まれて、自意識過剰に漫画家を夢見ていた”アキコ”という本質は変わっていないんだろうなぁと感じました。「ひまわりっ」読み返そうっと。
読了日:08月05日 著者:東村 アキコ


すべては今日からすべては今日から
もう亡くなられて1年以上経つんですね。児玉さんの蔵書、同じように本を愛する人たちのために何か生かされると良いのにな・・・と思います。お好きな本に関するエッセイが熱かったのはもちろん、今の日本社会を憂いたエッセイに激しく同意しながら読みました。
読了日:08月04日 著者:児玉 清

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