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目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「ふつうな私のゆるゆる作家生活」 益田ミリ

2009年05月05日 | 読書
本は買わずに図書館で借りよう!と
何度も決心しては、やっぱり好きな作家の本は
早く読みたくて買ってしまうのだった・・・
(人気のあるのは順番待ちもスゴイし)

「ふつうな私のゆるゆる作家生活」 
(益田ミリ 文藝春秋)

「すーちゃん」「結婚しなくていいですか。」
益田ミリさんが いかにして作家になったか、
どんな毎日を過ごしているのか、
というイラストエッセイが いつものタッチで
描かれています。

益田さんとは同世代ぴったりなだけあって
共感するところも多くて
気になる作家さんです。

タッチはほのぼの、ゆるゆる・・・
だけど、観察眼はかなり鋭く
辛らつでクールでもあります。

たとえば、いろんな出版社のいろんな編集者と
初めて会う時のエピソード。
自分が担当した本のことを
謙遜しすぎて卑下する人に
自分の本もそんな風に言われたら
イヤだと思ったり
自分の本を全然読んでくれていない人や
益田ミリさんという人柄を
決め付けてしまってる人。

ああ~わかるわかる!
と思いながらも、もしかして自分も
人に対してそんなこと言ったことが
あるかも、とドキっとしたり。

なんでも行き当たりバッタリに
イラスト・コピーライター・
漫画・エッセイ・川柳と
とんとん拍子に成功してて
益田さんみたいに、誰でも簡単に
”作家”になれちゃうんだ?!
と 思ったら大間違いですよね。

そこは、才能やセンスもさることながら
いろんなことに目を向けて
想像力をいろんな方面に働かせて
(創造に関してはもちろん、人間関係にも)
アンテナを張り巡らせ
(興味のないイベントにも参加したり)
仕事相手にハッタリかまして
自分を売り込める自信がないと
やっていけません。

でも、時々は”すーちゃん”みたいに
うじうじ考えたり、うだうだしたりして
模索する毎日なんですね。

ぼーっとしてるだけじゃ
何も変わらないんだよなぁ
って 実感する本でした。

益田さん以外の人物はみんな
動物の顔になって描かれているけれど
ワンシーンだけ 人間の顔に
なってるところがあって・・・
そこにはグっときました。
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