目の中のリンゴ

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「謎解きはディナーのあとで」 東川篤哉

2011年05月19日 | 読書
本屋大賞受賞作。
「謎解きはディナーのあとで」(東川篤哉 小学館)

ベストセラーリストに載るようになった頃に
図書館にリクエストを出していてやっと回ってきた。
本屋大賞発表後は待ち人数がさらにすごくなってる。
あっという間に読めます。

本屋大賞発表前に候補作を全部読みたいと思っていて
結局「叫びと祈り」だけ読めなかったのだけど・・・
私は「ふがいない僕は空を見た」や
「ペンギン・ハイウェイ」が面白かったな。
(森見さんはもともと好きなので贔屓するけど(笑))
「シューマンの指」もオチは反則・・・と思ったけど
惹き込まれる面白さでした。
「錨を上げよ」には閉口しました。
主人公がどうしても好きになれなかったから。
久々に読むのが苦痛な本だったなぁ。
「悪の教典」は面白い、というか読むのがやめられなかった。
特に上巻。
「ストーリーセラー」にはあざとさを感じてしまって
全く好きになれなかったし、
「キケン」は面白かったけど軽いなぁ・・・と。
「神様のカルテ2」は、素直な気持ちで読めば
ものすごく泣ける良い話だったけど。

さて、本題の「謎解きはディナーのあとで」。
殺人事件の謎を解く推理ミステリーもの。
登場人物のキャラが面白くて、
主人公は新米刑事の宝生麗子。
実は、大金持ちのお嬢様であることを
隠している。
上司が、同じくボンボンの風祭警部。
これがマヌケなアホキャラ。

最も重要なのが、宝生家の執事兼運転手という影山。
実は彼には推理の才能があり、麗子をよそに
難事件をスイスイと解き明かしてしまう・・・。
彼の毒舌が面白く、毎章、クライマックスで
”失礼ながら、お嬢様の目は節穴でございますか?”
などと、キメ台詞(?)を吐くのであります。

正直、この本がなんでそこまで面白いと言われるのかわからない。
本当に、全国の書店員の方々が”本当に売りたいと思う本”として
選んだんだろうか???
売りやすい本、じゃないのか???
初めの頃は”本屋大賞”といってもぴんとこなかったけど
ただマスコミが売ろうとする本ではなく、
現場の、本好きであるはずの書店員さんがオススメする本、
ということで期待してしまう”本屋大賞”の肩書きは大きいと思う。

ミステリーを読まない私には、この謎解きが
ありふれていて単純なものなのかどうかわからないけど
ミステリー小説、と呼べるものではないんじゃない?と
感じてしまう軽さ。

キャラの面白さ、といってもありがちといえばありがち。
天然ボケとS気味のクールキャラの取り合わせなんて
珍しくもないし・・・
会話の軽妙さはいかにもイマドキの小説でささーっと読める。

本屋大賞受賞作は軒並み映像化されているというけど
これはまさに、今日明日にもドラマ化されそうな本です。
アイドル主演で。そういうお話です。
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