「僕の恋、彼の秘密」 男の子同士だって切ない

台湾映画で、男の子同士の恋を描いた映画・・・と聞くと
敬遠してしまう人が多いと思います。
重くて暗い影があるか、コメディリリーフの”オカマちゃん”という
感じか、というものが多くて。

私はこの映画は知らなかったんですが（予告も観てなかったし）
いつも拝見してるsabunoriさんのブログで、
非常に気に入ったという感想を読んで、コレは私好みに違いない！と
イロイロあった観たい映画を押しのけて、観てきました！
（台湾映画って、あんまり意識して観たことないけど、
「熱帯魚」や「ラブ・ゴー・ゴー」、大好きです。）

田舎に住む高校生のティエン（トニー・ヤン）が、
夏休みに出てきた台北で、イケメンのバイ（ダンカン・チョウ）に
ときめく。でも、ティエンの友達たちは、純情でウブなティエンを心配して
”Mr.ラブマシーン”ことバイのプレイボーイぶりを
あれやこれや教えておせっかいを焼くのだが、
ティエンとバイは急速に惹かれあっていく。


か、可愛い～。普通に恋愛モノなんです。
愛は神聖なものと信じてる、明るく真っ直ぐな男の子は　
たまたま同性が好きなだけで、全く普通の恋愛と同じ。
プレイボーイの彼にも、人知れぬ悩みがある。
恋愛って、面倒臭いもんですよね。
相手の気持ちが気になる。どうしていいかわからない。
傷つくのが怖いけど、ひとりぼっちは寂しい。
・・・幸せになりたい。

この映画の中には女の人はいっさい出てこないし、
友達は心優しくキュートなゲイたち。
現実の世界はキビシくても、明るく優しくニコニコ元気に
恋をしてほしいティエンとバイのナイスカップル。
君らに幸あれっ！

ゲイの友達たちも可愛くて面白くて、
落ち込んだときにそばにいて欲しいような人々でした。
バイを演じたダンカン・チョウは来日もしてたみたいですね。
ティエン役のトニー・ヤン、妻夫木聡に似てませんか？？
ずーっとそう思いながら観てました。

ところで、映画の中ではバイが北京語と広東語を使い分けていて、
わかる方にはその辺がツボだったみたいですが、
私は残念ながらぜんぜんわからなかった・・・。

原題の「17歳的天空」の方がいいなぁ。
タイトル言うのが恥ずかしいよ・・・。
「僕の恋、彼の秘密」　公式HP