目の中のリンゴ

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「ある日 犬の国から手紙が来て」 

2009年09月19日 | 読書
これもたぶん、書評で見て興味を持った本です。

「ある日 犬の国から手紙が来て」
(絵・松井雄功 文・田中マルコ/小学館)

虹の橋の向こうに、犬たちの国があって
そこでは 犬たちは二本足で歩き
好きな街に住み
素敵な洋服を着て
仕事を持ち
楽しく暮らしています。
そして、大好きだった人に手紙を書きます・・・

つぶらな瞳のカワイイ犬たちの
きれいなイラストとともに
愛犬との思い出が綴られます。
その犬からの手紙とともに。

犬を飼ったことのある人は
いろんなことを思い出してしまうでしょうね。
私もそうでした。
泣けました。
大好きだった愛犬が天国で
幸せに暮らしていてくれたらいいなぁと思います。

ただ・・・この本は私の好みには合わなかった
というのが正直なところです。

なんていうのかな・・・
確かに泣かせるいい話で、
犬たちがこんな風に飼い主のことを
思っていてくれて、喋れたり
手紙を書いてくれたら嬉しいかもしれない。
実際に、読んでいて涙が出てしまいました。

でも・・・私にとって、犬は犬であって
二本足で歩いたり 洋服を着て
喋ったり、学校に行ったり
パン屋さんや看護師さんに
なっていて欲しいわけではありません。

カワイイ犬たちのメルヘンちっくな
擬人イラストも、昔の”なめ猫”を
思い起こすような居心地の悪さを感じます。

同じような、犬が人っぽい絵本の
津田直美さんの「犬の生活」シリーズや、
「しばわんこ」シリーズなんかは好きなんですが。

この「ある日 犬の国から手紙が来て」は
もともとが犬の国ピタワンというHP発だそうです。
HP上に犬の国があって、実在の飼い犬を
”住人”として登録してくれるんだとか。
(もちろん、有料で。モロモロの費用が
なんとごまんえん(送料別)!!)
わかるわ・・・こういうの、
好きな人、いるよね・・。

そのHPを見ると、私のこのなんだかキモチ悪い
モヤモヤ感のワケがわかりました。

繰り返します。
私も犬は本当に好きだし
もう死んでしまった飼い犬のことを
今でも思い出します。
この本も良い本だと思います。
ただ私は好きじゃないだけ。
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