目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

3月に読んだ本

2014年04月03日 | 読書
2014年3月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1939ページ
ナイス数:267ナイス

翔ぶ少女 (一般書)翔ぶ少女 (一般書)感想
ニケ?!サモトラ家?!と初めは奇抜な名前にギョッとしましたが、阪神大震災に遭ったきょうだいと彼らを引き取った心療内科医の物語に引き込まれました。ニケの”羽”はホントに生えてきたんじゃなく、心の動き・気持ちの高まりの表現なんだと思うのですが、ホントに生えて空を翔べたのなら、それはそれで素晴らしいと思えました・・・。心の痛みや誰かを愛する気持ち、与えられた命をしっかり生きることを身をもって学んだニケは、きっとゼロ先生のようなお医者さんになれることでしょう。小中学生にもオススメな本でした。
読了日:3月29日 著者:原田マハ

アズミ・ハルコは行方不明アズミ・ハルコは行方不明感想
「ここは退屈迎えに来て」がすごくよかったので楽しみに読んだ1冊。イマドキな小説だなぁ~とオバサンは他人事のように思う。どこにでもあるような地方都市の若い子たちの生態を、ファミレスで盗み聞きするような感じ。これにでてきた「スプリング・ブレイカーズ」という映画、ちょうどWOWOWで放送するから観てみよう。
読了日:3月28日 著者:山内マリコ

舞台舞台感想
大好きな西さんの新刊、楽しみにイッキに読んでしまった。私の大好きなニューヨークが舞台だったこともある。自意識過剰すぎて常に他人の目を気にしている主人公・葉太。アホですね。でも、その気持ちもわからないでもない。もう極限まで自意識にどっぷり漬かって、グルグルうだうだイライラもやもや、爆発寸前になって、やっと見えたものがある。そら、死にたくないのに死んでしまった人たちからしたら、「あんた何やってはんのん?」ってなもんですよ。このヘタレ主人公が日本に帰ったら、もうちょっとまともに生きてくれることを祈りつつ・・・。
読了日:3月17日 著者:西加奈子

その手をにぎりたいその手をにぎりたい感想
大好きな柚木さんの本だけど、最後に切なくて泣いたのは初めてだった。(同時に、今すぐ美味しいお鮨が食べたい!と思った(笑))バブル期と銀座の高級鮨店を絡めて、不動産業界で働くOLの10年間を描くところがすごく上手いと思った。ホントにあったんですよ、こんな時代が。バブル全盛期と崩壊を駆け抜けた青子。彼女を支えてきた一ノ瀬さんへの想い。単に恋愛だけにとどまらない関係が素晴らしくて、そして切ない。今はもう手に入らない、過ぎ去ったものを愛おしく思う気持ちが”切ない”だと思う私は”切ないフェチ”。
読了日:3月16日 著者:柚木麻子

買えない味2 はっとする味 (ちくま文庫)買えない味2 はっとする味 (ちくま文庫)感想
食に対する探究心がすごい。かといって、高級グルメというわけではなく、日常生活の中のまさに”はっとする味”やほっとする味、ちょっとした贅沢などについて書かれている。食べ物を何気なく口に入れて消化するだけでなく、五感で味わって表現するというのは、人生を充実させることかもしれない。食いしん坊の方が絶対に人生楽しい!(さらに、お酒も飲めたらもっと楽しいと思う)
読了日:3月10日 著者:平松洋子

さようなら、オレンジ (単行本)さようなら、オレンジ (単行本)感想
初めての作家さん。プロフィールに渡豪20年と書いてあった。生れてこの方、日本以外の国はおろか、大阪から出て暮らしたのことのない私には絶対わからないことがたくさん描かれていたと思う。それぞれの登場人物の、深い孤独や悲しみ、そして生きる力が伝わってくる物語だった。ハリネズミの手紙、あれがもし日本語で書かれたものであったら(恩師に宛てた英語の手紙が翻訳されているってことですよね)、もっと複雑で感情的な物語になってただろうけど、そうでなく、そぎ落とされてほんとうに伝えたいことが書かれていた感じがしてよかった。
読了日:3月7日 著者:岩城けい

だから荒野だから荒野感想
自分の誕生日に、旦那と二人の息子の態度にキレた主婦がそのまま突発的に家出。一体どうなるのかとハラハラしながら読んだ。”人を見たら泥棒と思え”という世の中はちょっと寂しいけど、現実問題、そうなんだろうなぁ。こんな事件(?)が起きてても見栄と意地で、バレてしまうまでどこにも誰にも連絡しない、届け出ないってのもスゴイ。この家族にはこの先も荒野が広がっていそうな気がする・・・。主人公は専業主婦とはいえ、車もちゃんと運転できるし、自分の自由になる貯金もしっかり持ってる・・・私にはこんな家出はできないということだ。
読了日:3月6日 著者:桐野夏生

深夜食堂 12 (ビッグコミックススペシャル)深夜食堂 12 (ビッグコミックススペシャル)感想
今回も美味しそうでした。もう12巻、”こんな話、前にもなかったっけ?”と思わないでもないですが、やっぱり美味しそう。家でもすぐ作れそうなとこが良いんですよねー。ニンニクのホイル焼き、食べてみたくなりました。
読了日:3月6日 著者:安倍夜郎
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