目の中のリンゴ

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「手紙」 手紙ってめちゃ大事やねん

2006年11月18日 | 映画タイトル た・な行
泣けました。
小田和正の「言葉にできない」は反則なまでに切ない。

「手紙」(2006年・日本)

両親のいない兄弟(玉山鉄二と山田孝之)は、
仲良く2人で助け合って生きてきた。
弟を進学させる金欲しさにやった強盗で運悪く、
家人を殺めてしまい、無期懲役で服役。
刑務所の中から、弟への手紙を欠かしたことはなかったが
弟は、”殺人犯の弟”というレッテルを貼られ、
いわれのない差別を受けて、苦しんでいた・・・。

以前に、息子を殺された家族を取材した本、
「心にナイフをしのばせて」を読み、事件以後は
あまり触れられることのない被害者の苦しみを知りましたが
今回の映画では、加害者の家族の立場を知り、
これもまた、なんともやりきれない気持ちになりました。

この映画の中で主人公が勤める会社の会長さんが
語る言葉に集約されていると思うのだけど、
キレイゴトを言っても、殺人犯の弟、という事実は
どうしようもなく、それを色メガネで見てしまうのは
仕方のないことだと思うのです・・・。
でも、会長さんも、由美子ちゃん(沢尻エリカ)も
言っているように、逃げてるだけじゃダメなんでしょうね・・・。
これもまた、その立場にいない者のキレイゴトなのかも
しれないけれど。

罪は消えることはないけれど、
それを乗り越えて 正しく強く生きることが
大事なんだろうな・・・と。
そして、偏見や噂にとらわれない強さも必要。

テレビドラマを見ない私は「電車男」でしか
観たことないけど、山田孝之君は演技が上手い!!
すごく説得力あります。
濃い眉とモミアゲ、そして胸毛も気になった私(コラ!)
しかし 何度見てもチャン・ドンゴンに似てると思うわー。

玉山鉄二さんも涼やかな男前で、号泣のシーンには
思わずもらい泣き・・・。

気になったことは沢尻エリカちゃんの関西弁。
「手紙ってめちゃ大事やねん」この台詞だけでも
なんとかならなかったのか・・・
(でもここだけ 正しい関西弁喋っててもヘンだけど)
なんでわざわざ関西弁の役なのかなー???と
思ったのだけど、あの押しの強さ、強引さ、
厚かましさ、たくましさ、そして、不器用な優しさを
象徴するのが関西弁なのかなぁ。

しかし、ネイティブ関西人の吹石一恵ちゃんが
標準語の役なのにねー。
ところで一恵ちゃん、綺麗になりましたねー!
(彼女は、元近鉄バファローズの吹石選手の娘さんなので、
バファローズの大ファンだった私は、
勝手に親近感を持っているのです(笑))

いい映画でした。
観終わったら目が真っ赤でした。
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8 コメント

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良いとこ見てますね。。 (mさと)
2006-11-19 10:01:02
相変わらずkinoさんのレポートは素晴らしい。(^_^)b
山田孝之くんは「ちゅらさん」でも良い感じでしたよね。あの頃はちょっと初々しくて、「低学年」ぽさも良く出てた。最近のTVドラマではちょっとくらい感じの役が多くて、その辺で味を出してますね。。

東野圭吾は「秘密」でちょっとはまりそうでした。
結局他の作品は読んでなかったのですが、kinoさんのレポート読んでいると。。また、読みたくなりますね。(^^ゞ
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胸毛っ! (チェブ)
2006-11-19 21:11:03
私も気になってましたー。
実はかなりショックでした。。
どうも苦手なんですよね。。

そして吹石一恵ちゃんって、そうだったんですか?
何気に関西人、近鉄ファンの方多いですよね。
私の周りにもけっこういらっしゃいましたよー。



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Unknown (Cartouche)
2006-11-19 21:13:27
あまりに辛い状況でしたが逃げていてはダメ。赦し、絆を深めることが大事だったのですね。ほんと加害者のことを描いた作品は珍しく、とても心にしみました。今年、邦画の勢いはすごいですね~
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一恵ちゃん! (のら)
2006-11-21 06:08:17
私も彼女、ホントにきれいになったと思いますよ!
沢尻さんの関西弁はね・・前評判で聞いていたんで
もっとひどいかなと思ってたんですよ。

「トリスタンとイゾルデ」も面白かったし
「父親たちの星条旗」も良かったなぁ~。
まとめてトラバしちゃいましたが、
トラバ返しなどはいつでもいいので♪

しかし山田君の胸毛はノーチェックでした。
鋭いですね~kinoさん!
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号泣でした・・ (choro)
2006-11-22 18:11:58
これは目が腫れるくらい泣いてしまいました。
とても重いテーマで、主人公は本当に苦しそうでせつないんだけど、ラストの兄弟の絆には泣かされますよね。
いい映画だったな~・・・

あっ、私も山田君って胸毛あるのね~なんてチョロっと思ってましたです。

TBさせてくださいね~
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一恵ちゃん (iruka)
2006-11-22 22:36:16
私、いままでちっとも彼女のこと知らなくって。
最近映画で立て続けに彼女を見て気になる存在です。
いろんな役をしてるんですね。

>関西弁
私も不思議に思いましたよ。
なるほど、押しの強さ。確かに関西弁だと強調されるかも。
返信する
胸毛と関西弁 (偏屈王)
2006-11-22 23:26:21
山田孝之の胸毛は確かに気になりました(笑)。
「山田君てば童顔なのに結構・・・・・・」みたいな(笑)。

沢尻エリカの関西弁は、関西弁ネイティヴの方には耐えられないみたいですね~。
関東在住者には「ちょっとカタイ関西弁だな」くらいですが。
あれですか、「キル・ビル」のユマ・サーマンの日本語みたいに感じるんでしょうかね?(笑)
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お返事です (☆kino)
2006-11-23 00:09:35
>さとさん
山田君、テレビドラマによく出てましたね。
名前だけはよく目にしたけど、ドラマあんまり見ないので。
薄幸が似合う青年です・・・。

私も「秘密」「白夜行」は読んだんですけど、そこどまり。
映画化が最近多い作家さんですね。

>チェブさん
ははは やっぱりぃー?胸毛、見ちゃった?
あれだけ眉も濃いからねぇ(笑)
そうなんですよ、一恵ちゃんのお父さんは近鉄バファローズ的な顔してました(笑)
地元なんでねー 好きでした。
でも、球場ももう取り壊されてしまいました(涙)

>Cartoucheさん
日本映画を敬遠してた頃も、素晴らしい映画が
たくさんあったんでしょうが、映画館で見たいと
思わせるほどのものがありませんでした。
(評判がいい映画もミニシアターのレイトショーだけ、とか)
逃げてるだけじゃ その場しのぎでしかないのですね。
家族の苦しみも含めてその犯罪者の罪だ、という言葉は
深かった・・・。

>のらさん
一恵ちゃん、ぐっときれいになりましたよねー。
ははは 山田君の胸毛、ダンナも観てました(笑)

TB返しやコメント、なかなかできずごめんなさい!
それに懲りずにどうぞどんどんコメントしてくださいましー!!!
私も伺います。

>choroさん
血のつながりは切れないですね・・・。
最後のシーンはホントによかった。号泣するお兄ちゃんの姿に
こっちも号泣。
観てよかったと思える映画でした。

>irukaさん
「雪に願うこと」の一恵ちゃんの方が 今までのイメージっぽいかなぁ。
真っ直ぐ育った いいお嬢さんって感じがしますね。
関西人ってあんな強引で厚かましいイメージなのかなぁ???

>偏屈王さん
そうそう!イマドキの男の子に胸毛、てのがドキっとしました(笑)
沢尻エリカちゃんの関西弁はほとんど突っ込み入るくらいの
たどたどしさでした。
(ユマの日本語にこそばゆーくなる感じ!そうです!(笑))
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