目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「最高の人生の見つけ方」 やっぱり上手いなぁ

2009年09月24日 | 映画タイトル さ行
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンという
二大名優共演・・・というだけで
期待をしてしまうのだけれど。

「最高の人生の見つけ方」
(The Bucket List 2007年・米)

豊かではないながらも、家族とともに堅実に生きてきた
自動車整備工のカーター(モーガン・フリーマン)と
一代で財を成した大富豪のエドワード(ジャック・ニコルソン)。
共通点などないように見える二人は
末期のガンで入院中、相部屋となり
余命いくばくもない、という境遇で
闘病生活を送るうち、
次第に心を通わせるようになる。
そして、カーターのメモ、
”棺桶リスト(The Bucket List)
=死ぬまでにしたいこと”に
興味を示したエドワードの誘いで、
病院を抜け出し 夢を叶える旅に出る・・・。

この映画を観る前に
ストーリーを聞いて「死ぬまでにしたい10のこと」や
「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」を
思い浮かべていたのですが(どちらも好きな映画です)
それらとはまた違った、
年配の男性が死を前にして何を思うか、が
丁寧にリアルに(?)描かれた良い映画でした。

”リストの実現”の前に、
これまでの彼らの人生や境遇を見せる部分が
丁寧に描かれていたからこそ 
最後に感動が高まる気がします。

勤勉で善き家庭人であるカーターにも
夢があり果たせなかった希望があった。
傲慢でイヤミなエドワードも
それが孤独の寂しさを隠す
術なのかと思わされる。

2人の演技はさすがに上手く、
”時間もないし、2日がかりで観よう”
と思っていたのに、深夜に最後まで観きってしまいました。
特に終盤のなんともあたたかく穏やかな
ジャック・ニコルソンには涙を誘われました。
彼の秘書もとても良い味を出してました。

オープニングとエンディングのつくりが
うまくて、最後まで興味を惹かれましたね。

健康で幸せに暮らしている時には
そのありがたみや、死が誰にでも
突然に訪れるうることを
忘れてしまいそうになります。
大事な人の死に際して初めて
たくさんの後悔を涙とともに
噛み締めるのです。

今日できることは明日に延ばすな、
後悔しないように今を大事に生きよう、
と改めて思った映画でした。
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2 コメント

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Unknown (choro)
2009-10-03 08:04:10
そうそう、こういう作品を観ると、今を、今日を大切に生きなくちゃ!って思いますよね。

余命いくばくかのお話というと暗くて重いイメージですが、これは生きる人々へのエールのような作品だと思いました。

ベテラン二人の主演なので安心して観ていられるし、さすがに魅せてくれましたよね!

TBさせてくださいね♪
返信する
思った以上に (kino)
2009-10-03 23:47:22
>choroさん
”名優”2人の共演か・・・と話をだいたい想像していたのですが、
思った以上によかったです!
そう、湿っぽくないんですよね。
充実した人生を送ろう!って思える。
やっぱり映画を観る前の先入観とか
食わず嫌いはいけないなーと改めて思いました。
返信する

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