目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「レ・ミゼラブル」 生きる力

2013年01月17日 | 映画タイトル や・ら・わ行
ゴールデングローブ賞、コメディ・ミュージカル部門で
作品賞、主演男優賞(ヒュー・ジャックマン)、
助演女優賞(アン・ハサウェイ) 獲得おめでとう!!!
アカデミー賞にもノミネートされてます。

この作品は・・・
日本版の舞台を2度、25周年記念コンサートのDVDを
観たことあるだけで、深い思い入れが
あるわけではないのですが、
観ると感動する作品です。

大好きなヒュー・ジャックマンが主演、
しかもミュージカル映画だというのだから
映画化の話を聞いたときから楽しみにしてました。
(ヒューの舞台、「The Boy From OZ」の
感想は→コチラ

物語は子供の頃に「ああ無情」を読んだ方も
多いでしょうから、割愛いたします。

とにかく、俳優たちが実際に歌いながら
演技し撮影したというのが素晴らしい。
舞台ではこんなふうに歌うことはできないでしょうから
映画ならではです。

表情のアップが多用されているのも
映画ならではです。
まぁ、多くの方が仰っているように
もっと全体的に観たかったという気持ちも
ありますが、あの表情を撮らずして
何を撮る?って感じですよ。

一曲歌い上げた後に
余韻が欲しかったのは確かです。
せっかく素晴らしい歌なのに。

アンが歌う「夢やぶれて」には
序盤から胸が締め付けられます。
魂の叫びというんでしょうか。

トニー賞も獲ったヒューの歌声は言うに及ばず。
思えばヒューとアンが2009年のアカデミー賞で
歌って共演したのはこの映画の前フリだったのか・・・。

もちろんその他のキャストも素晴らしく、
全部書いてるとキリがないです。

特に司教役のコルム・ウィルキンソンさんには
泣けました。初代ヴァルジャンのコルムさんと
共演できたのはヒューも感慨深かったのでは?

25周年のDVDにも出ていたサマンサ・バークスの
エポニーヌも切なくて、やっぱりアイドル的な
女優さんじゃなくて、ホンモノ(?)の
ミュージカル俳優さんが演じててよかった、と。

マリウスもアンジョルラルもよかったし!!
アマンダ・セイフライドも可憐でした。

あと、ロンドンでジャベールを演じたこともある
ハドリー・フレイザー(オペラ座25周年のラウル)も
終盤、学生たちに対峙する将校の役で
いい味出してました。

予告などの段階で謎のヴェールに包まれていた
ラッセル・クロウのジャベールは
思ったより優しく繊細な歌声でしたね。
ちょっと物足りなかったかな・・・。

テナルディエのサシャ・バロン・コーエンは
最近「ザ・ペンギンズ」の見過ぎで
キング・ジュリアンに見えて仕方なかった。

・・・結局いろいろ書いてますが
まとまりなくてすみません。
観て一週間経っても、うまく書けません。

この映画では、細部までこだわって、
リアルに描いているんだと思うのですが
でも、正直、テナルディエの宿や
終盤の下水路など、あまりにリアルで
ちょっと引いてしまった私。

それも、最後、ヴァルジャンの旅立ちや
ラストの「民衆の歌」で
すべて帳消しになるくらいに
感動するんですけれど。

この作品には、生きる力を感じさせられます。
どんな逆境にあっても、
自分の信じる道をひたすらに生きる力。
暗くて重くて悲しいストーリーだけど
観た後にはエネルギーをもらった気持ちになれます。
平日でレディースデーでもなかったのに
八割方埋まった映画館では
最後に拍手も起きました!

観た後から、持っている日本版のDVDを聴いたり
25周年のDVDを観たりしてます。
(これを買ったときは、アンジョルラスのラミンが
目当てだったけど)

見る前は、映画版「オペラ座の怪人」以上に
ハマったらどうしよう?と思っていたのだけど
うーん やっぱり、私の中では
オペラ座が別格のようです。
レミゼも何度も何度もリピートすれば
もっともっと好きになるんだろうけど。
でも、もう一回観に行きたいな。
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2 コメント

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よかったよね! (choro)
2013-01-25 22:46:20
やはり素晴らしい原作と音楽は映画になっても変わらず感動させてくれましたね!
大好きなミュージカルというのもありますが、これはヒューやアン、ラッソーたちキャストが頑張ったおかげでもあります。

エポニーヌは映画では少し割愛された脇キャラになっていましたが、この役で失敗は絶対にできないので(舞台ではコゼットより重要と言っても過言ではないキャラですよね)サマンサが演じてくれて本当によかったです。(^^ゞ

うふふ、キノさんはやっぱり「オペラ座」が別格ですか。オペラ座もいいものね~
あえて言うとわたしは「レ・ミゼ」かな。子育て中だったからそれほど何度も舞台は観ていませんが、CDはほぼ全種類聴きまくってましたから。(笑)
それでも今度の映画で新たな発見がまた結構ありました!
何度観ても飽きないのがこういうミュージカルのよさだよね!


遅くなりましたが、TBさせてくださいね。
返信する
音楽のすごさ (kino)
2013-01-27 00:42:00
>choroさん
choroさんのブログの、熱のこもった感想を拝見して
”観るのが楽しみだー!!”と楽しみにしてたんですよ。
私にとっての「オペラ座」くらい、お好きな作品なんですね。
やはり、素晴らしい音楽が持つ力というのはすごいです。
今回の映画化、原作や舞台のファンの方には満足いかない点も
あるでしょうが、本当に心のこもった作品になっていると思います。
多くの方に観て欲しいと思いました・・・。
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