目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

10月に読んだ本

2012年11月02日 | 読書

2012年10月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1444ページ
ナイス数:155ナイス

先生のお庭番先生のお庭番感想
爽やかな気持ちになれた物語でした。花や土の香りが漂ってくるような・・・。シーボルト事件は学校で習ったのか習わなかったのか、知らなかった私ですが(イネさんは「JIN」でも登場しましたね)、”オタクサ”ということばは聞いたことがありました。私も、シーボルトは”やぱん”と、その自然を心から愛していたのだと信じたいです。植物好きの方にオススメしたい本です。
読了日:10月28日 著者:朝井まかて


ひらいてひらいて感想
怖いなぁ~!!!若さゆえの思いこみ、おさえきれない感情の暴走、あふれる衝動のなせるわざなんでしょうけど、こんな行動に出るとは予測不能だった・・・。自分の高校時代の片思いの、なんと可愛いかったこと(笑) 文章や表現は美しく、深い。
読了日:10月23日 著者:綿矢 りさ


心がほどける小さな旅心がほどける小さな旅感想
フットワーク軽く、思い立ったら旅に出られるのがうらやましい。つい旅には身構えてしまって、出かけるまでのイロイロがあまり楽しくない私。身近にも楽しいことはたくさんあるんだね。
読了日:10月17日 著者:益田ミリ


あなたが愛した記憶あなたが愛した記憶感想
誉田さんの著作は「武士道シックスティーン」シリーズしか読んでませんでした。読み始め、猟奇連続殺人のエグさと展開の見えない読みにくさにじれて、反則ながら、飛ばし読みしてしまったんですよ。それで、「ソレはありえへんやろ!!」としらけたのですが、読み進むと・・・予想に反して惹きつけられてしまったんですよねー!!そういうこともひょっとしてありうるのか?とか思ったりして。(ないない!)民代の想いが切なくて、栄治の決断がやりきれなくて。ツッコミどころは多々ありますが、イッキに読める面白さでした。
読了日:10月13日 著者:誉田 哲也


ここは退屈迎えに来てここは退屈迎えに来て感想
”切ないフェチ”の私は、章ごとに過去にさかのぼっていく構成にぐっときた。あんなに輝いてた椎名くん。ふつうの大人になっちゃったのね。なんか、女の子たちの方がなんだかんだとごちゃごちゃ思い悩んでて、男は田舎がどうの、とか、青春時代の甘酸っぱい想いとかに囚われずに、しれっと人生のレールの上を進んでるように思える。いつだって、見切りをつけることは必要なのだから。
読了日:10月12日 著者:山内 マリコ


ふくわらいふくわらい感想
西さんはやっぱりすごい。文章から、ものすごいエネルギーを感じる。いつもの、エキセントリックで、理解し難い人生を負った登場人物が、本の中から飛び出してくる。血生臭さとかむわっとした体臭とか、あまり歓迎したくない空気まで伝わってくる。でも、それが生きているということ。命に直結しているのだ。ひとつひとつの言葉が文章をつくりあげる。顔のパーツひとつひとつが、その人をその人たらしめる。それぞれが、そこにある意味があり、だからこそ面白い。西さん・・・次はどんな物語を生み出してくれるのでしょう。目が離せません。
読了日:10月4日 著者:西加奈子

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