目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

8月に読んだ本

2013年09月02日 | 読書
2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3255ページ
ナイス数:250ナイス

そんなに、変わった?そんなに、変わった?感想
久しぶりに酒井さんの本、読みました。扱うネタに時の流れを感じるものの、相変わらずのセンスと文章に「そうそう!!そうなんよ!!」と膝打ちまくりでした。絶妙な喩え、表現。あけっぴろげで庶民的、キツいこと言ってるのに、それを中和する育ちのよさと頭の良さを感じさせる文章。やっぱり好きです。同年代だから、酒井さんの老後を見守ることはできないかもしれませんが(?!)、ずっと書き続けていただきたいと思ってます。
読了日:8月27日 著者:酒井順子

木皿食堂木皿食堂感想
最近になって木皿さんのトリコになったので、観ていない作品も多々あるのですが、つくづく作家というものは(小説家も脚本家も漫画家も)自分の身を削って苦しみながら作品を生み出しているのだなぁ・・・と思う。同じく大好きな羽海野さんの原画展で、ネームが出来上がるまでの過程も見たことがあるから、おおいに納得しました。それにしても、「Q10 #2015」があったとは!これまた脳内で映像を浮かべつつ読みました。
読了日:8月27日 著者:木皿泉

泣き童子 三島屋変調百物語参之続泣き童子 三島屋変調百物語参之続感想
このシリーズ、大好きです。奇怪で恐ろしい話なのに、それだけに終わらない切なさ、哀しさ。何よりも恐ろしいのは人間の心・・・。人間の愚かさや愛の深さ、自然の脅威や優しさを学び、おちかはもっともっと成長していくことでしょう。百の物語が集まるまで、まだまだありますね!楽しみです。
読了日:8月26日 著者:宮部みゆき

あとかたあとかた感想
ある男を介した短編連作。「からまる」同様、好きです。 人と人の繋がりだの、絆だの、信用していないようなクールな登場人物たち。みんな体温が低そうだけど、本当は誰よりも寂しくて、温もりを求めてる。確かに繋がった、という証が欲しいのに、その痕跡を残すことが怖い。でも、そうやって人は生きている。
読了日:8月18日 著者:千早茜

おやこ豆―料理人季蔵捕物控 (ハルキ文庫 わ 1-22 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)おやこ豆―料理人季蔵捕物控 (ハルキ文庫 わ 1-22 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)感想
ほんとに新刊出るのが早いわ~!今まで読んできたから、完結するまで見届けたいのだけど、今回も人がたくさん死んで、なんとも悲しい気持ちに。いつ終わるんだろ…。料理は美味しそうでした。空豆好き!
読了日:8月15日 著者:和田はつ子

愛に乱暴愛に乱暴感想
字がぎっしりの日記から始まる、義実家の離れで暮らす夫婦と、旦那と不倫している女性の話。主人公は妻・桃子。途中までは、桃子の気持ちもすごくわかるし、一番まっとうなこと言ってるぞ、と思って読んでいたんだけど・・・畳をはがして穴を掘るとか、不倫が発覚して帰ってこない旦那の携帯に一晩に何十回も電話する、ってあたりから、この物語はいったいどうなるんだろう???とイッキ読み。ほんと、結婚って大変だよね。まぁ、何が悪いって旦那が一番悪い。なんでこんなのと結婚しちゃったんだ・・・そして、なんでこんな男がモテるんだ。
読了日:8月14日 著者:吉田修一

すいか 2 (河出文庫)すいか 2 (河出文庫)感想
オマケの、10年後のハピネス三茶に泣いた。その話は映像で観ていないはずなのに、みんなの笑顔や美味しそうに啜るお蕎麦や、鬼の形相で追ってくる女刑事が見えてくる。あぁ、10年たってもみんなあの日々を忘れていないんだ、また同じように過ごせるんだ、と嬉しかった。うん…同じではないんだけどね。
読了日:8月10日 著者:木皿泉,山田あかね

すいか 1 (河出文庫)すいか 1 (河出文庫)感想
文庫になって、すごくすごく嬉しいです!しかも、真夏のこの時期に。ドラマのシーンが鮮やかに甦ってきます。シナリオブックはト書きというか、カッコの中の(なぜか声が高くなる)とかいいですね。声に出して、なりきって読みたくなる(笑)
読了日:8月10日 著者:木皿泉

夢を売る男夢を売る男感想
詐欺まがいの話術で、シロウトに本の出版をもちかける男・牛河原。なんでこんなのの口車に乗っちゃうんだろうーと思うけど、彼の真の姿は決して詐欺師ではなく、出版業界の現状を憂う、本を愛する男なのかもしれない・・・と最後まで読んで思ってしまった。騙されてるのかもしれないけど(笑) 百田さんの他の作品にもある、詳細な解説シーン(牛河原が後輩の荒木に出版のカラクリなどを語る)は、とってつけたようで、小説を読んでる感じがしないですが・・・。
読了日:8月10日 著者:百田尚樹

島はぼくらと島はぼくらと感想
島で暮らす4人の高校生と周りの人たちを描いた物語。島で生まれ育った人、いろんな事情で島から出て行った人、Uターン、Iターン、さまざまな人が暮らす島は、のどかで穏やかな生活だけではない”大人の事情と思惑”も孕んでいる。そこに絡めとられることなく、自分の行く道を模索していく彼らが眩しく見える。小道具や伏線もきっちり回収で、すっきり爽やかな読後感でした。夏休みの読書にオススメしたい1冊。(でも、ちょっとキレイにまとめ過ぎじゃない・・・?と思ってしまう自分もいる)
読了日:8月7日 著者:辻村深月,五十嵐大介

ハル (WIT NOVEL)ハル (WIT NOVEL)感想
大好きな木皿さんだけど、中編アニメまで映画館に観に行けないなぁ・・・と小説を読みました。”Q01”の話だったんだねー。もろにラブストーリーでちょっと照れ臭く感じながら読みましたが、ところどころに素敵な言葉も散りばめられていて、じんときた。でも、ちょっとページ数が少なくて物足りなかったかな。木皿さんのよいところはディテールを積み重ねて、丁寧に丁寧に心の動きを見せてくれるところだと思うので・・・。
読了日:8月2日 著者:木皿泉

東京ホタル (一般書)東京ホタル (一般書)感想
”東京ホタル”というイベント、動画検索して見てみた。本当に幻想的で美しい光でした。そのイベントをテーマにした短編集。夜に見る光って、夜景も月光も、車窓から見る家々の灯りも、とても美しいけど、なんだか切なくて少し寂しい気持ちになってしまうのはナゼだろう。そんな雰囲気の物語たちでした。原田マハさんが一番の目当てでしたが、小路幸也さんの戦争の話に泣けました。この時期に読んだからよけいに。
読了日:8月1日 著者:小路幸也,原田マハ,中村航,小松エメル,穂高明

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