ここんとこあちこちの地面が揺れる。
ま。
國學院大學博物館へ
春の特別列品「土御門家がみた宇宙(そら)-江戸時代の天文観測-」國學院大學図書館の名品。
会期は4月1日~5月14日。
夢枕獏氏の陰陽師シリーズで広く知られるようになった安倍晴明。
土御門家は安倍晴明を受け継ぐ支流のひとつで、代々天文道をもって朝廷に仕えてきた公家。
徳川家康の将軍就任に際して、土御門久脩が室町幕府の先例にならい、陰陽道の祭祀である「天曹地府祭」を挙行したことを契機に、土御門家は朝廷・幕府における祭祀の主催者としての地位を築き始め、1683年(天和3年)に陰陽道本所となり、諸国の陰陽師を統括したという。
土御門家の家職のひとつに「天文密奏」がある。
天文密奏は、天体観測を行う中で異常な天文現象が観測された場合に、その観測記録と占いによる解釈を秘密裏に君主に上奏すること。古代より日蝕・月蝕・彗星などは天皇の身体や社会に害を及ぼす兆候と考えられ祭祀や祈祷が行われた。
今回の企画展は、國學院大學図書館所蔵の天文密奏やその根拠となる天文観測の実態を伝える資料を公開する。
第1章:古代・中世の天文観測
第2章:近世-土御門家の彗星観測-
第3章:天文に魅せられた人々
で構成。
古い文章は達筆過ぎて読めないことがほとんどなのだけど、これらは字を崩すことなくまるで活字のような筆記で書かれているから私にも読める。
むろん展示ケースの中で広げてあるページだけなのだけど、それでもエキサイティング。
近世になるにつれて観測機器も進歩してきて精度が増してきたこともわかる。
鎖国していたはずなのにねぇと心の中でちょろりと舌を出しながら、どんな時代にあってもどんな利用のされ方をされようとも古代より観測を続けてきた世界中の人たちの情熱の積み重ねで今があると再認識。
科学的なことと非科学的なことを混ぜ合わせて乗り切ってきた。
今日も妙に蒸すと思いながら金王八幡宮さまの境内を通り抜ける。
今年の田植えはいつかな。
え?イソヒヨドリ?
イソヒヨドリだ。渋谷にもイソヒヨドリがいるんだな。