今日は快晴の長野盆地。
でも、日差しは強烈なのだけど、なぜだか寒かった。
田んぼの雑草対策してもらっている間、私は家の周囲の雑草を引き抜いたり家の中あちこちのゴミ出し。
台所の棚から色々と無造作にゴミ袋に放り込む手がふと止まった。
わお!
昭和レトロ鍋だ。
蓋を開けてみたら、もしかして湯豆腐鍋?!
豆腐とタレを一緒に温めるんだ。
見るからに底は薄そうだけど、なんだろ、このチープな可愛さは。
今夜は寿司にすることに決めてあったから、湯豆腐にしよ。
でもタレのレシピ忘れた。
冷蔵庫にあったミツカンの味ぽんにしよう。
あっという間に湯豆腐。
底の薄そうな鍋だと思ったけど、そうでもなかった。案外としっかりとしたつくりだったんだ。
なんか妙に感心してしまった。
タレを味ぽんにしたのは少々合わなかった感じだけど、本日もおいしゅうございました。
父と母が湯豆腐を食べているのが見えるようだった。
父も母も酒を飲まなかった。とりわけ父は飲まないを通り越して毛嫌いしていた。しっかりした味付けのおかずでがっつりとご飯を食べたい父は鍋の類が大嫌いだった。
でもかかあ天下家庭だったから、出された食事に文句なんぞつけようものならどんな目に合うかわからない。
きっとこの鍋の前で苦虫を嚙み潰したような顔をして黙々と食べていたんだろうな。
なんか冴えないシーンが浮かんでくるのがいささかなんだけど、ま、この鍋は捨てずに大事に使おう。