朝からかなりの雨が降っていたけど、夕方には晴れてきた。

そんなに寒くもないし雨上がりが気持ちよかった。

道場へ。
稽古終わって新横浜駅へむかえば、緊急事態宣言下の現実。高架下の飲食店は20時閉店。暗い小路にホームのアナウンスだけが響く。


食後のお茶は今宵は蓋碗で安吉白茶。



お茶うけはオレンジ。

年寄りの冷や水をしてしまった身体が潤っていく。
早川由紀夫先生の浅間山の噴火地図を広げる。


浅間山は活火山だ。
浅間山とざっくり呼んでるけど、火山としての浅間山は黒斑山・仏岩・前掛山の三つの複合火山。
10万年前に誕生したと推測される一番最初にできた黒斑山は富士山と同じように秀麗な姿をしていたらしいけど、噴火でぶっ飛んだり盛り繰り上がったりで今のようになってしまい、活火山である以上今後もどう姿を変えていくかはわからない。

ギッパの風景に著しくひきつけられる私はこの噴火地図を眺めるのが好きなのだけど、一昨日は疫病下の上に地震。世の中は貧困が報じられる一方でかなり景気の良いお話しも聞く。今日の株価は30年ぶりの高値。
もうどう捉えていったらいいのかわからなくなる時に、この噴火地図の前書きを読む。

火山はほとんどの時間を眠って過ごすから、山腹斜面は豊かな森になる。山麓では人々が火山の恵みを享受して暮らす。しかしいったん火山が眠りから覚めると、住民はそれとうまくつきあっていかなければならない。火山の大噴火はまれにしか起こらないが、いつかかならず起こる。そのときに備えて、浅間山で過去に何が起こったか、どこまで災害が及んだかをあらかじめ知っておくことが大切である。
そう。
うまくつきあっていくしかない。
辛抱強く明るく。