
昨日は 初春のうららかな陽気に誘われ恒例?の友人とのウオーキング
草加煎餅と日光街道それと奥の細道に旅立つ芭蕉ゆかりの地
綾瀬川沿いに630本の松並木 対岸には桜並木 これから賑わうことだろう


「月日は百代の過客にして行き交う年も 又旅人なり 」この書き出しに因んだ百代橋からの眺め

タイルの絵が情緒たっぷり
街道中ほどに 日本文学を世界に紹介したドナルド・キーンさんの「おくのほそ道の風景地」の直筆の碑がある。
文化勲章受賞、そして東日本大震災の直後に帰国し、愛する日本に永住すると宣言して我々日本人に力を与えてくれた。



老舗の工房で草加煎餅の由来と米作りから粉挽き 成形 焼き 味付けの工程を解説してある
ちょうど天日干しの最中、手間のかかる仕事だ。 お店の方が丁寧に応対してくれたが、ほんとは予約が必要とのことで、数組の団体の予定が記してある。


文化会館で伝統工芸品をみる
煎餅と革製品とゆかたのまち、切り絵と油絵などの展示会に招き入れられ、説明を受けた。
切り絵の精緻な出来栄えに感服!




街道そいの旧家を市が借り受け、ボランティアさんがやっているお店にも招かれ、お茶を馳走になった。
次は、お目当てのせんべいの老舗での体験焼き
3秒おきに裏返し 10回くらい その間 膨れないよう
手袋左手で抑えるから 忙しい。親身になって説明してくれる女性に感謝!
あれこれお土産にと買い込み、結構な荷物になった。
しばらく行くと、芭蕉翁像とともに 弟子の河空曾良の像も立っている。おせん公園には煎餅を模したという碑があり、何かのイベントのネコのぬいぐるみを撮影中。



草加駅まで一駅歩く途中 民族博物館で縄文前期という丸木舟、新田開発とコメ作りの民具などの展示で町の歴史に触れる。
以前は小学校、大正15年築で、当時としては珍しい鉄筋コンクリート造り、国の登録有形文化財という。



駅前にも 草加煎餅のルーツ 「おせん」さんの像・・・もともとは団子屋さんで、残り物がもったいないからと、せんべいとして工夫を凝らしたらしい。せんべいをかじっている女の子の像もかわいい。


「日本の道100選」にも選ばれており、昨年は国指定名勝となったとかで、 ゴミ拾いや 名所案内などボランティアさん達 もガンバッテおられる。
地域ぐるみで、歓迎してくれているようで、”旅心”を覚える。
丁度、 ラジオの日曜朝6:00-6:45「名句でたどるみちのくの旅」で奥の細道を聞いているので
俳聖 芭蕉ゆかりの地ということで、身じかに感じた。紀行の最北「象潟キサガタ」今は「にかほ市」、昨年末に仕事で行き、当時の小島は陸続きになっているとのこと。
芭蕉の句「象潟や 雨に西施が ねぶの花」・・合歓の花が、西施という絶世の美女が眠っているよう・・と、晴れやかな松島と対比させた句だという。 数年前、山形県立石寺の岩山の急坂を上ったが、真夏汗だくの中、「閑かさや 岩にしみいる 蝉の声」の句はまさにその通り実感・・さすが!
今朝の放送は第49回、深川を3月ごろに出て、8月敦賀あたり、来週は150日間の最終地:大垣の予定で、また楽しみ。

知れば知るほど奥が深いご当地文化に感動した。

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