畠中恵著
今度テレビドラマになる「しゃばけ」シリーズの作者の新刊。
作者にとって得意分野の『あやかし江戸物』なので、「まんまこと」「ゆめつげ」より面白く、平日の通勤時から読み始めて寝る前には読み終わりました。
畠中作品の特徴は平易で読みやすいことだと思います。そして、登場人物は基本的に優しいというか軟弱ですね。歌舞伎の上方物に出てくる男と言えば、一番いいでしょうか。そこは江戸物なのであっさりしていますが…攻撃性の低いところがいい。
本作は、損料屋の義理の姉弟と貸し出されるつくもがみが絡む短編連作小説で、全編を通して語られる姉弟の恋が主軸です。結末はハッピーエンド。この世知辛いご時勢にはこんなほんわかした本もいいのではないでしょうか。多少喰い足りない気分は残りました。
「しゃばけ」シリーズのテレビドラマ化は「勘弁してくれ~」というのが本音です。どうせアイドルを主役に起用して(主人公が若旦那なので若いタレントが使える)とんでもない翻案がなされそうな気配が…そして、一番の問題は今の役者はヅラが絶対と言っていいほど似合わない。町人の世界では総髪なんぞは使えないでしょう。似合わない青天のヅラ…きっとすごくつらい絵面になるでしょうよ。
今度テレビドラマになる「しゃばけ」シリーズの作者の新刊。
作者にとって得意分野の『あやかし江戸物』なので、「まんまこと」「ゆめつげ」より面白く、平日の通勤時から読み始めて寝る前には読み終わりました。
畠中作品の特徴は平易で読みやすいことだと思います。そして、登場人物は基本的に優しいというか軟弱ですね。歌舞伎の上方物に出てくる男と言えば、一番いいでしょうか。そこは江戸物なのであっさりしていますが…攻撃性の低いところがいい。
本作は、損料屋の義理の姉弟と貸し出されるつくもがみが絡む短編連作小説で、全編を通して語られる姉弟の恋が主軸です。結末はハッピーエンド。この世知辛いご時勢にはこんなほんわかした本もいいのではないでしょうか。多少喰い足りない気分は残りました。
「しゃばけ」シリーズのテレビドラマ化は「勘弁してくれ~」というのが本音です。どうせアイドルを主役に起用して(主人公が若旦那なので若いタレントが使える)とんでもない翻案がなされそうな気配が…そして、一番の問題は今の役者はヅラが絶対と言っていいほど似合わない。町人の世界では総髪なんぞは使えないでしょう。似合わない青天のヅラ…きっとすごくつらい絵面になるでしょうよ。