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つくもがみ貸します

2007-10-31 08:54:30 | 
畠中恵著
今度テレビドラマになる「しゃばけ」シリーズの作者の新刊。
作者にとって得意分野の『あやかし江戸物』なので、「まんまこと」「ゆめつげ」より面白く、平日の通勤時から読み始めて寝る前には読み終わりました。
畠中作品の特徴は平易で読みやすいことだと思います。そして、登場人物は基本的に優しいというか軟弱ですね。歌舞伎の上方物に出てくる男と言えば、一番いいでしょうか。そこは江戸物なのであっさりしていますが…攻撃性の低いところがいい。
本作は、損料屋の義理の姉弟と貸し出されるつくもがみが絡む短編連作小説で、全編を通して語られる姉弟の恋が主軸です。結末はハッピーエンド。この世知辛いご時勢にはこんなほんわかした本もいいのではないでしょうか。多少喰い足りない気分は残りました。
「しゃばけ」シリーズのテレビドラマ化は「勘弁してくれ~」というのが本音です。どうせアイドルを主役に起用して(主人公が若旦那なので若いタレントが使える)とんでもない翻案がなされそうな気配が…そして、一番の問題は今の役者はヅラが絶対と言っていいほど似合わない。町人の世界では総髪なんぞは使えないでしょう。似合わない青天のヅラ…きっとすごくつらい絵面になるでしょうよ。

柏原デラウェア2007ヌーボー

2007-10-29 22:02:56 | グルメ・クッキング
今日はあまりの筋肉痛で早朝に目が覚めるほど。さすがだぜ、ダイトレ。去年よりはマシだけど…
定時ダッシュで行きつけのマッサージへ行って、お灸をオプションにしてようやく楽になる。
で、昨日飲みそびれたデラウェアワインを飲むことに(もっとも味見は買った当日にやってます)
アテはサンマの塩焼き・ナスの煮物・とろろ汁と純和食に何故か生ハム。
さてワイン。やや甘口とラベルにあったが完全に甘口。冷やして食前酒にはいいが、食事時にはツラいか?新酒なのでフレッシュ感が大いにあり、香りはいいが、深み、まろやかさに欠ける。まあ仕方ないか…河内ワインだからね。
このワインを買う時、アイスワインの試飲をやってたのでチョビッと飲ませてもらったが、すごく美味しかった。比べるのが間違ってますが、あの極甘口のワインって本当に文字通り「甘露」だわ。トカイはまさにハチミツみたいだし、アイスワインは甘いけど後口にキレがある。ソーテルヌは品がいい。大好きだけど、高価だから、たまに運良く試飲するだけ。もっとも悪酔いしそうですがね。
このヌーボーが分相応かな。

ダイヤモンドトレイル本番

2007-10-28 21:41:13 | 山歩き
念願の10時間切り達成!6:45~16:39の戦いでした。

最寄り駅を始発で出て6:30出発点の当麻寺役場に到着。受付、ストレッチ後出発。当麻寺の中を通過して祐泉寺から二上山の上り。半分寝ている体にこの急坂はあまりにきつい。雌岳のコルで暑さのあまりTシャツ・スパッツ姿になる。視覚的暴力でも暑さには代えられない。風がなく、昨日の雨で湿度が高いせいで、体感温度が高い
武内峠から平石峠は日がまぶしいぐらいで問題なし。峠から苦手の岩橋山の上りに取り付く。このダイトレ、前半の体が起きてないうちにアップダウンが多く、とにかくkinkachoにはツラい。そして、岩橋山は山頂からいきなり階段の激下り。嫌がらせされてる気分。下り切った後はしばらくは問題ないが、チェックポイント葛城山手前で鬼のように続く階段が出現。わかっているが泣きたい。ヒイヒイ言いながらチェックポイント到着10:40。恒例の豚汁が用意されているが、今年は盛りが少ない。ガッツリ欲しいよ。
後半は水越峠への階段激下り。階段は中途半端な高さだし、昨日の雨で滑るし大嫌い!最後の最後に斜めに滑りやすい石が打ってあって毎年転けるが、今年は二回も転けたぞ!
そして、ここにも山をデートクラブと勘違いしたオヤジが出没!こっちは激下りで必死なんだよ!どこから来ようが、幾つだろうが、ダンナが居ようが居まいが関係ないだろう!まったく山で一番危険な動物は男かよ!
水越峠から金剛山登山口は長いアプローチをオヤジを引き離すために速度上げる。そして、ほぼ最後の山場金剛山の上りにかかる。二週間前に下見してわかっているが、二上山~葛城山の後なので二週間前より倍以上苦しい。体を無理矢理引き上げて稜線に上がり、第二チェックポイントの伏見峠に向かう。13:20伏見峠。ふるまい紅茶が用意されていた。去年の砂糖切れに懲りたか、今年は既に砂糖・ミルク入り。甘さ、コク、温かさに一息入れてゴール紀見峠駅を目指す。
山場は終わったとは言え、ここから12km…もはやヘロヘロ。惰性で足を出す。緩い下りでこれが出来るが、速度は遅い。しかし、千早峠で同じ会のMさんに追いつかれ、意地でスピードアップ。kinkachoの過去最速で行者杉に着くが、ここからが疲労のピークになる。なんとかかんとか最後の激下りに入ると盛り返す。階段を下り、競歩状態で住宅街に着くとあと1.4km。ここまで来ると10時間を切れるのが判明し、最終はダッシュ。16:39着で辛うじて10時間を切る。9時間54分。今年は後発の健脚組に捕まらず、先行逃げ切りに成功!
きっと明日は全身筋肉痛だ…
せっかく買っておいた祝杯用の柏原デラウェア2007新酒を飲む気力もないです。


サラン

2007-10-27 13:11:04 | グルメ・クッキング

スッキリしない空で頭がボ~ッとするので、ここは一発辛いもの!つるはしdeランチ
駅前の小路で物色、目的はユッケジャン定食。一筋入ると値段が\100下がるなあと思いながら、サランという店に入る。大衆食堂のような店構えの小さな店。店員さんが韓国訛りの日本語で「何にしますか?」とオーダーを取りに来たので予定通りユッケジャン定食を注文する。小鉢三品は韓国風豆腐田楽、青菜のキムチ、もやしナムル。キムチの辛さが尖っていた。メインのユッケジャンを出す時、店員さん曰く「辛いですよ」確かに辛いが旨みがあってマイルドで食べやすい。食べているうちに毛穴が開いて汗が出てくるし、鼻水も…今はやりのデトックス?と思いながら完食。
メイン・小鉢三品・ご飯で\850です。安いね。

ジハード

2007-10-27 09:30:13 | 
定金伸治著。
この一週間、一日一冊ノルマで読みました。たまたま見たウィキペディアの「ジハード」つながりです。こんな本のセレクトの仕方は初めてでした。
元ジャンプノベルズから改稿の上集英社文庫から出版され、読んだのは文庫版です。つまりライトノベル。おそらくは文庫化に当たってイラストは削除されましたね。イラストがないので読めたかも。きっとアニメ調のイラストだったんでしょうね。ノベルズの段階で手に取った記憶が皆無ですから。ラノベでは小説とイラストがセットですから、一目で判定できるイラストが好みじゃないと手に取りもしません。文庫版はイラストなしのおかげで読了です。同じようにCノベルから中公文庫に入った「デルフィニア戦記」は反対でイラストがあるノベルズ版が面白い。これは完璧にkinkachoの好みの問題です。
さて、ざっくりとこの物語を語ると、第三回十字軍とサラディンの戦いの中、入り乱れる群像劇。一応主人公はヴァレリーとエルシードですかね。史実通りでないファンタジーでも歴史の素養があった方が面白いです。たまに大嘘もありますが、その匙加減が上手い。
十字軍とイスラムのエルサレムをめぐる戦いの中、サラディンの信任を得たキリスト教徒のヴァレリーは獅子心王とどう戦うのか?なかなかスポットの当たらないこの時代の、この地域をラノベでというのは目新しかったです。
作者のデビュー作らしく作りが荒くて、その反面勢いがあります。ストーリーのクネクネ度とキャラの使い捨ては気になりますが、虚実のバランスが上手い。後ろの巻に行くほど勢いはなくなるんですが、なんとか読み切るテンションは持続しました。このラノベを読んだ人が十字軍、ひいてはキリスト教とイスラム教の対立の歴史に興味を持てばいいんじゃないですかね。

私事ながら、kinkachoの友達が同じジャンプノベルズからデビューしましたが、それきり鳴かず飛ばずです。読み比べても「ジハード」の方が圧倒的に面白い。そりゃ無理もないと納得しました。