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新・御宿かわせみ

2008-01-31 20:25:06 | 
平岩弓枝著。
まさかこの大御所にこんなに右往左往させられるとは…
今朝新聞の広告を見て、昼休み本屋へダッシュ!平積みに本が見当たらないので店員を捕まえて、ようやく購入して、コーヒー屋へ再びダッシュ!昼休みギリギリまで読む。
東吾さんが行方不明(死亡の確率高し)。畝の旦那が死亡。麻生家の隠居、七重、小太郎が惨殺。って、いかなり頭を殴られた気分です。
大御所ってば、最近の作家が考えない大技をくりだすものです。ラノベで前シリーズの子供の代の話を書く作家は多いですけど、ここまで前シリーズの主人公クラスを消す作家は見たことはありません。前シリーズの最終巻が普通に終わっただけに吹っ飛びました。kinkachoは文庫でこのシリーズを買っているのですが、思わず一巻は単行本を買わねばと決意しました。
さて、新シリーズ。時代は維新後の明治。主人公は東吾、畝の子供たち。どこまで前シリーズの雰囲気を壊さず続けられ、麻生家、畝の旦那の下手人が捕まるのか目が離せません。



ただ今読了しました。
とりあえず下手人は見つかって天罰は下りましたが、釈然としません。
あの前シリーズのほのぼの感に欠けるのは、明治初期の混乱期という殺伐とした次代背景が大きいでしょう。そして、微妙に一体感の欠ける「かわせみ」一家のせいもありますね。
kinkachoとしては、神林通之進様がお元気だったので一安心でした。

チーム・バチスタの栄光

2008-01-29 23:11:13 | 映画
映画の方です。今年初の試写会当選。
ミステリー映画の王道の作りですね。連続殺人あり。謎解きあり。ドンデン返しあり。そして、一番犯人らしくない人が犯人というオチ。楽しめました。
竹内結子&阿部寛主演ということですが、阿部寛はかなり後にならないと出てきません。出てきていきなり話を強引に引っ張る。阿部寛のキャラが生きた配役でした。スパイスもしくは毒と思ってください。
原作者は現役勤務医とのことですが、相当、厚生労働省に含むところがありますね。阿部寛の役は厚生労働省の役人です。すげ~キャラ造形です。
原作読んでもいいかもしれません。

仏果を得ず

2008-01-28 22:29:06 | 
三浦しをん著。
「いいよなあ、好きなものを生活の糧にできて」と筋違いの嫉妬をかきたてられる本は久しぶりです。小説の単行本を買ったのも、単行本の一気読みも久しぶり。
作者がハマっていると公言している(ガイドブックを書いているし、番付に解説を書いている)文楽を題材にした小説です。若手大夫の芸に賭ける青春って感じですかね。内容的には描写がすごいとか表現がすごいわけでもない。身を削るような芸道ものでもない。だから、余計にムッときてしまう。これはまさに「嫉妬」でしょう。
kinkachoが好きな文楽を好きに扱いやがって!ですね。
当然、道具立てに文楽の演目が絡み、国立文楽劇場の楽屋の描写が入る。それが全部わかるから悔しい。そして、途中で読むのを止められないのが悔しい。あるじゃないですか、自分が密かに好きだったものを他人も好きだったりしたら腹立つってやつですね。
最後に不満を二つ。主人公が東京生まれで北海道育ちで普段が標準語なこと。幕切れが東京の国立劇場だったこと。
三浦しをん、自分の土俵で勝負したな!

愛宕山

2008-01-26 18:39:06 | 山歩き
気晴らしに山ですが、テンション低いです。

京都、泣けるほど寒いです。乗り換えの桂駅から嵐山、バス停までが「帰りたい」と思うまで寒い。かと思うと、清滝は雪はあるしチラついていても普通の寒さ。林道を歩いているうちに温まり、登山口に取り付く頃には普通のペースになる。
一面見事な雪景色。たまに木の枝から重みに負けて雪の落ちる音が季節感たっぷり。目で楽しめて、楽に歩けて、たまには青空が見えて、理想的な雪見ハイキング。秋にコースを確認しているので、ペース配分も上手くいった。

ただ気分がね…


雪を満喫するうちに山頂に到着。寒いので東屋で昼食。温かいのがごちそうと湯を沸かしてカップ麺とコーヒーを作る。温まる…
神社にサクッと参詣する。ここの花みくじはかわいいので興味のある方はどうぞ。
下りは表参道から。多少用心しながら下りれば大丈夫な程度の積雪なので、京都市内の眺望を楽しみながらバス停に戻る。14:38。

嵐山はさすがに冬。観光客も少なくて安心して黒豆ぜんざいで温まって、時たま座れて帰阪。


スウィニー・トッド

2008-01-24 08:59:55 | 映画
気持ちを入れ換えるためにも…

楽しみにしていた映画です。最近ポツリポツリとミュージカル映画が出ますね。でも昔みたいに華麗なダンスシーンや物量の豪華な映像という訳ではないのがやや残念です。
このミュージカルも華麗の対局にある作品です。なにせ人肉パイですから…
楽曲は難曲で有名なソンドハイム。それをかの海賊役者ジョニー・デップが歌えるのか?はい、立派に歌えてました。歌えれば、このイッちゃってる役はデップには楽勝です。血みどろで喉を切りまくってました。そして、デップはいかにも腐女子好みの容姿なんですね。やや崩した着こなしも、目の下のクマも腐女子のハートを鷲掴みです。
相手役は演技派ヘレナ・ボナム・カーター。この人も意外なほど歌えてます。そして、死体をパイにしちゃえという狂気なんて楽々演じてしまい、デップに寄せる恋心をいじらしく演じきりました。最後はオーブンで焼かれちゃいましたがね。
以下、脇役の皆さんも期待以上に歌ってくれたのが嬉しい。吹き替えなしですって。びっくり!
舞台でグッとくるモブシーンがなかったのは残念ですが、映画ならではの色彩の切り替えが補って余りありでした。

この作品の次に見たいのは「バレエ・リュス」なんですが行けるかな。