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茶々 天涯の貴妃

2007-12-19 18:48:06 | 映画
原作は井上靖の「淀どの日記」 読んだのは大昔なので、どの程度原作に準じているのか不明ですが、おそらくは片鱗も留めてないのは明白です。というか、原作なんて必要だったのか??? この映画にそんなものは求めてはいけません。主演は元宝塚宙組男役トップ和央ようか。映画初出演、初主演、ついでに初女役 。ここは宝塚の男役テイストを楽しむのが正しい観客です。
主演の和央ようかの舞台挨拶があるので、前方の観客はどう見ても「たかこちゃん」(和央の愛称)を見に来た人たち。その視線を釘付けにして和央ようか登場。背が高~い、足長~い、顔小さ~い。そして、受け答えがちょっと抜けてる。それでも、観客は全然OK。挨拶が済んで、和央がかっこよく男らしく退場して 、上映開始。
茶々=淀どのですから、当然時代劇です。でも、そんなことは無視しないとこの映画は見れません。なんせ、茶々が甲冑着て、マント翻してますから。そこは「男役だから~」で納得しましょう。そして、ラストは大坂城天守閣をふっとばして散ってくれます。「城ひとつぐらい宝塚のトップはお約束」で乗り切ります。 そして、エンドクレジットが終了した時点で拍手がおこる。ファンたるものそのぐらいの気構えで臨まねばなりません。
そこらへんまで娯楽として楽しめれば、とっても楽しい映画です。批評の入り込む余地なしで、いっそ潔いです。
この映画で演技が光っていたのは、家康の中村獅童とお江の寺島しのぶ。どちらも梨園の関係者ですね。獅童くん、さすが子供の頃からじじいばかりの歌舞伎界で育っただけのことはあります。役が老けるほどに上手い。どんどん因業じじいになっていきます。寺島しのぶ、昔は大根だったのがウソのようです。しぶとい女 の演技が光ります。打掛の裾さばきも堂に入ったもんです。やっぱり時代劇の歌舞伎関係者は所作が決まる。というより、今の役者が下手すぎるのよ~。

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2 コメント

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Unknown (ごみつ)
2007-12-19 22:04:46
今晩は。

わ~、この映画、地下鉄のポスターで見かけて気になってました。

舞台挨拶ありの、ファン向け選考上映とかですか?
さぞかし、宝塚ファンの人たちでいっぱいだったんでしょうね!
楽しそうだな~。

映画の方も、なかなか異色作(?)で面白そうですね!
そうそう、確かに時代物に関しては、今の役者はヘタすぎですよね。同感です。やっぱり、宝塚出身の女優は、日本映画界にとって貴重な存在だな~っていつも思います。



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Unknown (kinkacho)
2007-12-20 08:53:10
ごみつさん、こんにちは。
時代劇映画としてはどうかと思いますが、和央ようかの女装(?)を見るで行くと面白いでしょう。kinkachoは和央をけっこう見てたので、ちょっとこわいもの見たさで行きました。幸い試写会でしたし…連れともしばらくこの映画ネタで笑えるね~と言って帰ってきました。
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