ウルトラマンニュージェネレーションスターズ
第16話「どんな繋がりでも・・・」は、ジードのウルトラマンとしての成長をしっかりと感じられる内容になっていました。
こう言っちゃなんですけど、前回まで、可愛らしさ全盛期な状態を観ていたからか、ウルトラマンジードに変身するようになった時の濱田龍臣さんを観ると、何か、こう、脳がバグる、とまでいかんにしろ、ちょっと戸惑ってしまうモノがあります。けど、成長しているのは外見だけじゃない、と実感できますよね、自分の運命と向き合うリクを見ていると。
生まれはどうあれ、自分がどう生きるべきか、それを決められるのは、自分だけだ、その結論に達せたのは、リク自身が強かった事や、多くの仲間に恵まれていた事も大きいですけど、何だかんだで、ベリアルの存在が悪であり、彼が他者の命を軽んじる傲慢な性質だったからこそ、でしょうね。反面教師とは、ちょい違うかもしれませんけど、ベリアルがあぁだったからこそ、ジードが正義のウルトラマンとして頭角を表せたってのは、実際、あるんじゃないですかね。
そんなジードとベリアルの歪ながらも確かな繋がりだけでなく、ゼロとレイトの絆も振り返ってくれていたのが、今回の嬉しい所。確かに、レイトは男としちゃ、情けない部分もあります。けど、その臆病さは、守るべき家族がいるからこそ。守りたいモノがあると、人はどうしたって、怖がりになってしまうものです。けれど、その弱さは、強さも含んでいるのが常です。守りたいからこそ、人は自分の弱さを乗り越えて、前に一歩を踏み出せるんでしょう。
実際、ベリアルが悪の道を歩む事になったのは、ジードたちのように自分の弱さと向き合い、成長する事から逃げたから、と言っても構わないでしょう。自業自得ってのは言い過ぎにしろ、ベリアルの転落劇は、自己の弱さが発端。しかしながら、ベリアルだけが悪いかっつーと、これまた、微妙になってくる。レイブラッド星人も、まぁ、悪いっちゃ悪いでしょうけど、むしろ、ウルトラの父にも責任はある、と思うのは私だけでしょうか? もしも、の話をしてもしゃあないにしろ、ウルトラの父が言葉ではなく、肉体言語、まぁ、拳で、ベリアルと語り合って、お互いに本音をぶち撒けあっていたら、ベリアルが悪の道に走ってしまう可能性は低くなっていたかなぁ・・・けど、そうなると、ジードが誕生しなくなっちゃうのか。
ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー
第17話「キラッと輝け!ナンバーワン運動会!」は、このサブタイトル通り、ゴジュウジャーとゴジュウポーラが運動会で大暴れするストーリー展開になっていましたね。
吠たちも、しっかりと活躍していましたが、今回のメインを張っていたのは、前回から参戦した、真白でした。その真白が、今まで通り、傲岸不遜な振る舞いをしつつも、運動が苦手であるがゆえに、運動会に出たくない、と悩む碧の心を救うのが、これまた、グッと来ました。
いや、でも、これを言うと、何か、年齢がバレそうな気もしますが、ほんと、今の学校が、5月や6月に運動会を催しているのを見ると、違和感を覚えちゃうんですよね、私。この時期に、運動会をやり始めた理由ってのも、それなりに納得は出来ます。一つは、残暑が厳しい季節にやると、子供らの体がキツいから。もう一つは、子供達の友情を運動会の練習でより強めるため、らしいですね。ただ、後者は兎も角、前者は、今の時期も暑くなってきているからなぁ、とは思っちゃいます。まぁ、子供が怪我をしたらマズいからって、運動会そのものを取りやめたり、緩い感じの競技しかやらないトコもあるって聞いたし、この時期に、しっかり、運動会をやるだけ、私の住んでいる地域は、子供を想ってるのかな?
運動能力が高い事に加え、これまでの戦いで、絆もまぁ、それなりに育んできている吠たちなら、どんな競技でも余裕だろう、と思っていました。まぁ、当然、そんな甘くはありませんわな。何せ、ノーワンが仕掛けてきた勝負とステージなんですから。運動会ノーワンが、その名に恥じぬ身体能力を持っており、アーイーらにバフをかけられる能力も使ってくるかと思いきや、まさか、審判を抱き込んでいたか・・・もっとも、その審判を、真白は買収し、大逆転の勝利を決めてましたが。やはり、財力。財力は全てを解決する。
どちらかと言えば、コミカルさが強い回でしたが、そのとばっちりを、まさか、ブーケ嬢が、モロに喰うとは。巨大ロボ戦での障害物競走ってのも、それはそれだけでシュールだってのに、ラストの二択はツボでした。完全に、バラエティのノリ。ブーケ嬢の、淑女が泥だらけになる訳にはいかないって、切羽詰まった主張は理解できます。ただ、ロボに搭乗しているんだから、ブーケ嬢は直に濡れんし、バラエティで泥に飛び込んでいる女芸人は淑女じゃないって事になっちゃいますね・・・いや、でも、金にがめつい真白が、最後、ベアックマが碧たちに渡そうとした請求書を破り捨てて、たまにはただ働きをする、とキメたのは良かったですよ、えぇ。
仮面ライダーガヴ
第39話「探し求めていたのに」、前回に負けないくらい、ファンにエグい一撃を与えてきましたね・・・
幸果さんに次いで、この『仮面ライダーガヴ』の癒し枠と言っても過言でもない、デンテおじさんが、ついにガチ退場してしまいました。これまで、何度も、フェイントをかけられていたからこそ、これはキッツい。
デンテおじさんの命を奪ったってのが、グロッタ姉さんってのも、これまた、脚本家、人の心が無いんか案件。これまで、多くの人間を攫い、闇菓子の材料にし、また、同族であるグラニュートも役に立たないのであれば、無慈悲に粛清してきた訳ですから、悪ではある、グロッタ姉さん。しかし、傲慢かつ粗暴な言動の裏には、家族思いの一面も持っていました。
デンテおじさんのトコに来たのも、瓦解の危機にあるストマック社を立て直す事よりも、家族がバラバラになってしまう不安で、バランスを崩しかけている、自分の精神を守りたかったからでしょう。けれど、デンテおじさんに、その本心を指摘されて、素直に助けを求められないのが、グロッタ姉さん。変に強がってしまうクセが仇となり、グロッタ姉さんは、衝動的に、デンテおじさんをバッサリ、殺ってしまいましたか・・・
その斬撃痕から、ラキアは、グロッタこそが、闇菓子に手を出しながらも、罪の重さに耐えかね、足抜けを目論んだコメルを粛清した相手、つまり、仇である、と確信し、怒りのままに、戦いを挑みます。普段の冷徹さを活かしていたとしても、グロッタ姉さんに歯が立つ可能性が低い訳ですから、激高したままじゃ、そりゃ、勝てません。ギリギリのとこで、ショウマが助けに入ったから良かったけど、危なかったですね。グロッタ姉さんの方も、オーバースマッシュを紙一重でガードしていた可能性もありそうです。果たして、ラキアは、弟とデンテの仇を取れるんでしょうか・・・